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http //fantasyvip.web.fc2.com/ 作:Ko-U 作者は間違いなくチリWIZと運極低マ使い 公式ランキングで一時期トップに立っていたため粘着叩きの対象になった。それ以来更新が滞りがち
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15.アリス 「仏蘭西・和蘭・西蔵・京都・倫敦・露西亜・奥尓良! 」 ①五寸釘 威力1600 効果:麻痺状態にする ③魔採光釘の上海人形 威力2800 ④首吊り連載人形 威力3500 ⑤七色の万国人形 威力4200 効果:暗闇状態にする
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「なぁアリス、オバケが苦手な魔法使いってありかよ?」 「五月蝿いわね!オバケが怖いんじゃなくて正体が解からないから怖いのよっ!」 「だいたい魔法使いも妖怪の一種だろうが、お前はなに怖がってんだ」 「誰が妖怪よ、魔法使いって言うのはね人間から進化した優性種族で「長い話は勘弁」 「久方ぶりにアリスのほうからデートの誘いかと思えば山菜とったりトカゲやらヤモリやらコウモリやらを捕まえて一日終了おーあーるぜっと」 「おーあーるぜっと?」 「気にスンナ」 「・・・別にいいでしょ!○○と出掛けたかったけど何処に行っていいか解からなかったんだもの」 アリスの瞳から涙がぽろぽろとこぼれ始めた 「ちょアリス!泣くなって!何だかんだ言って俺もお前と一緒に入れて楽しかったし!お前となら何処行ってもからさ!」 「○○・・・ごめんなさい、私ったら・・・ごめんなさい」 「謝るなって、俺はお前に笑ってて欲しいから、さ」 「莫迦、面と向かってよくそんなセリフが言えるわね」 アリスは照れたのか○○から顔を背け俯いた 「帰ろうか、もう日が暮れる」 「その・・・泊まっていく?」 「ああ、もちろん」 アリスと○○の数十m背後 「なぁ霊夢、俺の場合は久しぶりのデートが友人カップルの尾行だったんだが」 「何よ、何か文句あるの?」 「いや・・・あいつら見てたら俺らもイチャイチャしたくなった」 「あいつらも帰るみたいだし私たちも帰ろっか・・・泊まっていくでしょ?」 「うへへーお言葉に甘えさせてもらいます」 「じゃあ夕飯はお願いね」 「うむ、腕によりをかけて作るぞー」 「はいはい」 霊夢達の後方上空 「あー私もお相手が欲しいぜー恋は火力か?」 魔理沙にはまだ春は来ないらしい 8スレ目 49 ─────────────────────────────────────────────────────────── 壮年の男は困った顔で辺りを見回す。 「こんな辺鄙な場所での待ち合わせだ。何かあるとは思っていたがね」 まばらに生えた薄気味悪い樹木と、明らかな敵意を見せた無数の人形達。 自分がどうしてこんな状況に立たされているのかを男は理解できず、近年めっきり薄くなってきた頭に手をやり、はてと呟く。 「私は何か君を怒らせるような真似を仕出かしただろうか」 緩やかに波打つ金の髪に冷たく青い瞳を覗かせ、この場の全てを掌握した若く美しい少女は、陣取った人形達の中心で素っ気なく答えた。 「私の知る限り、そんな事はなかったと思うけど」 それと聞いて男は暢気にも表情を綻ばせる。 「今日は貴方にお願いがあって来たの」 「ふむ。それは何だろう」 一見すれば親と子ほどは年が離れているように見えるが、実際には少女のほうが遥かに長い時を生きている。 彼らのいる世界においては、それも珍しい事ではなかった。 だから、それは事此処においてのみ日常であることを赦される―― 「死んでくれる?」 無表情のまま少女は言い放つ。 外見相応の落ち着きを持ち合わせた男はすぐに返事を返さず、言葉をよく吟味した上で尋ねた。 「何故かな」 「分かり切っていた事だけど」少女は僅かに目を細める。「私と貴方では流れる時の速さが違いすぎていたわ」 「そうだね。昔から分かり切っていた事だ」 乾き擦り切れた掌を眺め、その掌で男は自らの顔を確認するように何度か触る。 「老いた私は嫌いかい?」 「いいえ。私の気持ちは変わらない」 「老いた私は醜いかい?」 「いいえ。今の貴方も充分素敵だわ」 「では何故私は殺されるんだい」 「この先も素敵なままでいられる保障はないから、かしら」 「鉄は熱いうちに打て、か」 「もうとっくに冷めてるわよ」 「相変わらず手厳しいな」 「私は貴方と初めて会った時から変わってないもの」 「成る程。変わってしまったのは確かに私の方らしい」 男は遠い目となって視線を彷徨わせるが、すぐに少女の声が彼を現実に引き戻した。 「逃げないの?」 「馬鹿言え」突如男の口調が変わる。「好きな奴の前ぐらいイイ格好してみせたいだろ」 そして目を丸くした少女に悪戯小僧じみた、外見に似合わない笑みを向けた。 「最後になるなら尚更だな」 何も言えずに立ち尽くす少女に、男はおどけた様子で語る。 「家に帰る途中、足を踏み外したかと思ったらいきなり黴臭い土の上にダイブしたんだよな。波乱の人生のスタートだった」 「あの時は本当に驚いたわ」少女も楽しげに言う。「いきなり目の前に、変な格好の人間が落ちてきたんだもの」 「それからお前の家で幻想郷の話を聞いて、魔法を馬鹿にして人形の材料にされかけた」 「ええ。それから博麗神社に行って霊夢と魔理沙と会ったのよ。あの時のこと覚えてる?」 「覚えてない。無理やり箒に乗せられて気絶してたから全く覚えてない!」 「あれは傑作だったわね。それから新入り歓迎会とか尤もらしい理由をつけて宴会になった」 「次にあったのは俺の誕生日か。小さな上海人形のお守りを貰った」 「その次に開かれたのが私の誕生日。プレゼントされたのは小さな小さなオニキスのアクセサリ」 「あれでも精一杯努力したんだぞ?」男が情けない声を上げる。「ヤスリ掛けで手の皮がボロボロになった」 「あの時も一言一句同じ台詞を聞いた気がするわ」 堪えかねた様子で少女が笑う。男は憮然とした様子で見ていたが、やがて自らも過去を懐かしんで笑った。 「幻想郷に来たのも、もう二十年以上も前になるんだな」 「私にとってすれば二十年なんて感慨すら湧かない、束の間の一時だけどね」 男はふと思いついたように少女へ尋ねた。 「俺は人形達の仲間入りするのか?」 「人形に魂を固着させる事は不可能じゃないけど」少女は首を振る。「輪廻の輪から外れる恐れがあるわ」 「そうか。詳しい事は分からないけど、お前がそう判断したならいいや」 知識に乏しい己を恥じるように男が苦笑し、その反応が気に入らなかったのか今度は少女が質問を返す。 「怖くないの?」 「怖いよ」男は震える腕を掲げてみせる。「でも逃げ出して今更一人寂しく暮らすのもちょっと、なぁ」 「いつからそんな弱虫になったのかしらね」 くすくすと上品な仕草で少女は笑った。 やがて、指の鳴る音で人形たちは左右へと別れ、男と少女の間に一本の道が出来上がる。 手入れの行き届いたナイフを抜き、少女は男の元へゆっくりと歩み寄る。 識者が見ればモーセのような光景だ、などと喩えたかもしれないが浅学なこの男では及びもつかず、ただ鈍い光に息を飲む。 「意地を張らなくてもいいのに」 「お前もなー」 明るく振舞ったところで隠しようもなく、男の声も震えていた。 「泣くなよ」 「泣くわけないでしょ、そっちの方じゃない」 「たまには認めろ意地っ張り」 「認めるも何も、気のせいよ」 「本当に面倒くさい奴だな」 「あんたに言われちゃおしまいね」 一度だけ、どちらからともなく抱き合う。 「ごめんなさい。私は魔法使いとしてしか、貴方を愛していられなかった」 「種族なんて関係ない。今でもお前を好きになったのは間違いじゃないと思ってる。今までありがとう、アリス――」 瞬間、男の表情が歪んだ。 「昔、本で目にした通りだったよ」血を吐きながら笑う姿は凄絶で、しかしどこか哀れだった。「死に様を選べるってのは贅沢だ」 「その話は初耳だわ。ねえ、その本の題名は?」 男は何も言わない。 少女は血溜りの上で、亡骸を抱いたままいつまでも答えを待った。 事此処においてのみ日常であることを赦される、ありふれた恋の話。 ※オニキスの和名はメノウ。日本でもたまーに落ちてます。 8スレ目 62・63・64 ─────────────────────────────────────────────────────────── 第一話 挑戦 アリスとの戦い~序章~ アリス「わ…私ね……」 (がんばれ……がんばるのよ 私! 今日こそ告白するのよ!) ○○「うん…」 アリス「あ…あなたが……」 (あともう少し! もう少しよ! がんばって私!) ○○「あ…ああ……」 アリス「あ……あなたがすごく強いって聞いたのよ! だから勝負を挑むわ!!」 (……え? 私何言って…) ○○「は?」 アリス「そうね……私と、私の人形をすべて倒すことができたら 何でも言うことを聞いてあげる。」 (な、何言ってるのよ私! 違う違う! そんなことが言いたいんじゃないんだってばぁぁ!) ○○「ちょ……ちょっと待て! 弾幕もスペカも使えない俺がおまえの人形に勝てるわけないだろ!! ってか、俺が強いとか誰から聞いたんだよ!!」 アリス「だ、誰でもいいでしょ! それに弾幕やスペカ使えないくらいで なに怖気づいてるの!? 弱虫!」 (ば…バカぁ!! 私ってば○○になんてひどいこと言ってるの!! ) ○○「っ! ……ああ、そうかよ……」 アリス「悔しかったら、私たちを倒して 強いってことを証明してみせたらいいじゃない。」 (ああ……言うに事欠いて私なんてことを。これじゃ、私 ただの嫌な女みたいじゃない……) ○○「わかったよ! おまえとおまえの人形、絶対に倒してやるからな! ぜってー言うこと聞かせてやる!!」 アリス「ふふん、期待せずに待ってるわよ。」 (あーもう私のバカバカぁ!! どうして素直に「好き。」って言えないのよぉ……) つづくのかー 最終話 希望を胸に アリスの不器用な片思いを終わらせる時…! ○○「チクショオオオオ! くらえ仏蘭西人形! 相手は死ぬ 新必殺「エターナルフォースブリザード」ォォッ!!」 仏蘭西人形「サア来イ○○! 私ハ 実ハ 一回凍ラサレタダケデ 死ヌヨォォ!」 ザンッ!! 仏蘭西人形「ウアアアァッ! コ…コノ 博愛ノ 仏蘭西人形ト 呼バレル 私ガ…コンナ 普通ノ 男ニ…バ…バカナアアアアアア」 ドドドドド…… 仏蘭西人形「ウアアアア」 上海人形「仏蘭西人形ガ ヤラレタ ヨウネー」 蓬莱人形「フフフ…奴ハ アリスノ 人形ノ 中デモ 最モ 二人ノ恋路ヲ応援シテル…」 上海人形「主ノ 恋路ノタメニ 負ケタフリ スルナンテー 人形ノ 鏡ヨー 」 ○○「くらええええ!」 ズサッ! 上海人形「シャンハーイ!」 蓬莱人形「ホラーイ!」 ○○「やった…ついにすべての人形を倒したぞ…これでアリスのいる家の扉が開かれる!!」 アリス「よ、よく来たわね○○…べ、別に待ってなんてなかったけど!」 (き、来た……! 落ち着いて、落ち着きなさい私! 今日こそ絶対に……) ギイイイイイイ ○○「こ…ここがアリスの部屋か…! 感じる…アリスの魔力を…」 アリス「○○…戦う前に一つ言っておくことがあるわ。あなたは私を倒すのにはまず“弾幕”が必要だと思っているようだけれど…べ、別になくても私はあなたのことが……」 (大丈夫だから落ち着いて私……お風呂に入って身体は奇麗にしたし、一番かわいい下着も選んだし……) ○○「な 何だって? 最後のところ 聞こえなかったぞ!」 アリス「で、でね……あなたが強くなるのを待てなかったから、『誰でも使えるインスタントスペカ(香霖堂にて絶賛販売中!)』があなたの手に渡るように仕向けたの……あとは、私を(ゴニョゴニョ)……」 (ああ…もう、恥ずかしいよぉ……好きって一言がうまく伝えられない……どうしよう……) ゴゴゴゴ ○○「フ…何を言ってるのか まるで聞き取れなかったが 上等だ…オレも一つ言っておくことがある。このオレがおまえを倒せば、何でも ひとつだけ言うことを聞いてくれるらしいが……お前さえよければ…俺とずっと一緒にいてほしい。」 アリス「えっ……」 (じ、じゃあ○○も私のこと……) ○○「だーっ!! もう、恥ずかしいから いちいち反応するな!! ウオオオオいくぞオオオ!!」 アリス「さ…さあ、来なさい○○!!」 (あ……あなたが私を倒せたら……その時は私も……) ○○の告白が アリスを素直にさせると信じて…! ご愛読ありがとうございました! 8スレ目 106・110 ─────────────────────────────────────────────────────────── 幻想郷のみんなが大好きだ! だが、愛してると言えるのは君だけだ!アリス! 8スレ目 298 ─────────────────────────────────────────────────────────── ガチャ ○「アリスただいまー」 ア「…………」 ○「アリスー?」 ア「…………」 ○「どうしたんだよ、あれか?遅くなったのに腹立ててるのか? そんなに遅くなった覚えはないんだけどな」 ダキッ! ○「うぉ!?」 ア「……あの女の人誰よ」 ○「は?あの女の人?」」 ア「里で仲良さそうに喋ってたじゃない」 ○(見てたのかよ……)「いつもよく行く雑貨屋の店員さんだよ、別に特別なかが良いって訳じゃないぞ」 ア「…………本当?」 ○「本当だって、俺はアリス以外を愛する気はないぞ 信じろよ、それともアリスは俺が信じられないか?」 ア「そんなことない!ないけど、いつか○○が居なくなってしまうことを考えると不安なのよ 私は、私は○○が居ないといや、それこそ生きていられないぐらい だからずっと、ずっと一緒に居て、そのためなら私はなんでもするから お願い○○一生私のそばに居て私のことを想って」 ○「ああ、絶対に一緒に居てやるよ約束だ」 8スレ目 299 ─────────────────────────────────────────────────────────── アリス 「他の奴に本当の○○の姿は見せてあげない・・・私といるときだけ人形から開放してあげる」 8スレ目 318 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ねぇ、上海聞いてくれる? 私たぶん頭がおかしいんだわ。 私ね○○のことが大好きなの。でもあなた達人形のことも同じくらい大好きなの。 あぁ……○○があなた達みたいな人形で、自分の意思をもっていたらどんなに嬉しいかしら。 ……最低ね私って…… こんなこと誰にも言っちゃダメよ上海。魔理沙や霊夢、それに他のみんなに聞かれたら私きっと生きていけないもの。 もしも立ち聞きしてるやつがいたら…… そいつを道ずれにして、私も死ぬわ。 立ち聞きしてるのが○○だったら……ふふ……一石二鳥よね」 8スレ目 341 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「今日は七夕か・・・」 誰と過ごそうかな 霊夢 魔理沙 →アリス 七夕・・・織姫と彦星が年に一度会える日 「ようアリス!七夕だから遊びに来た」 「唐突ね、しかも・・・笹?」 「YES!これに短冊を吊るそう!」 ○○は館の裏の地面に笹を深く突き刺して固定した それにアリスが書いた短冊を吊り下げる 「なんて書いたんだ?」 短冊を吊るすアリスに声をかけた、だが返事は返ってこない 「アリス?」 「五月蝿いわね、私の願いなんてどうだっていいじゃない?」 仕方ないので自分の短冊を書くことにした 「なんて書いてるの?」 「俺の短冊なんてどうでもいいだろ?」 「よくないわよ、見せてよ」 「む・・・じゃあアリスの短冊を見せてくれたらいいぜ」 アリスは言いよどんで、自分の短冊を懐にしまった 「アリス、短冊は下げないと意味ないぞ?」 「わ、わかってる!見たら怒るからね!」 俺とは反対方向に短冊を下げたらしい 俺も自分の短冊を下げる・・・?ふと気付いた 「なぁアリス、笹に下げるのは短冊だけだぞ」 「なによ」 「人形を下げるんじゃない、なんか・・・首吊りみたいだから全部おろしなさい」 文句を言いつつもアリスは人形をおろしました 「愛する女性と一緒にいたい?」 「うわ、バカ!読むな、声に出すな!」 「ねぇ○○、この女性って誰よ」 うわーアリスさん、露骨に不機嫌な顔はやめてください、怖いッス 「べ、別に誰だっていいだろ」 「答えてよ、誰なの?」 じっと俺の眼を見てくる、真剣、彼女の眼はとても真剣だ これに答えないことは俺には無理だ 「お、おまえ」 「私が?」 「お前の・・・事だよ」 ああもう恥ずかしい、笑われたり拒絶されたりするのが怖い、でも今はそれ以上に恥ずかしい 「わ、たし?え・・・えぇぇぇぇ!??」 真っ赤になって腕を振りながら「そういうのは結婚してから」とか「いや、私だって○○はそのええとだから」とか 「アリス!とりあえず落ち着いて聞いてくれないか」 「う、うん、わかった」 息を吐いて、呼吸を整えて、さぁ言うぞ! 「ずっと言えなかった、お前との関係を壊すのが怖かった、でも言う、俺はお前が好きだ、愛してる」 言った、へんな達成感に浸っていると手を、アリスに手を引かれた 「こっち、これ、この短冊を・・・読んでみて」 俺の短冊とは反対側に吊るされた短冊、アリスの短冊 ○○が私の事を好きになってくれますように― 「アリス、これはその・・・OKって事でいいんだよな?」 「織姫と彦星も気が早いわね、もう願いがかなっちゃったわ」 そういいながらアリスは泣いていた、俺はたまらず彼女を抱きしめた ああ、最高の七夕だ、俺はこの年の七夕を一生忘れないだろう、一生な 8スレ目 367 ─────────────────────────────────────────────────────────── 夏祭り。それは男女にとって、大きな一歩を踏み出せる素敵な時間っ! いつもはちょっと奥手なあの子も、少しだけ大胆になれるイベントなのさっ!! ……と、思うのは参加者側。そんな人たちを楽しませる裏方に、そんな余裕はない。 「なぁ、アリス…人形劇も少し休みにして遊ばな――」 「ダメ、これも研究の一環なのよ」 気持ちはわかる。 銀髪の見知らぬきれいな女性は、ヒロインの恋人が戦場で先立ってしまう場面でボロ泣きしていたし、上白沢先生は、ヒロインの子供が父親の意志を受け継ぐ場面で目を輝かせていた 人形のモデルに事欠かないのだ、祭りは。 ま、アリスと過ごす夏祭りはいつもこんなもんだ。 生き生きしているアリスを見るのは嬉しいし、可愛いと思うが淋しい気持ちも当然ある。 具体的にいうと男のロマンって奴だ。 今日は上白沢先生でさえ、彼氏連れで浴衣だったんだぞ?俺だってアリスの浴衣姿が見たいさ畜生! …今年の夏祭りも、こうやって穏やかに淋しく終わる。そう思っていた 「ねぇ〇〇、この後時間ある?」 あります!ありますともっ!邪魔する奴がいたら、上海にブチ抜いてもらうぞこのヤロウ! …とは叫ばずに「あいてるよ」とだけ答えた。 「だったら、少しつきあって」 人形に囲まれながら、着いたのは魔法の森の外れだった。 「アリス…?これは…」 アリスは人形を散開させた。 「プレゼントよ、受け取って」 周囲の空気が一変する。それは「夏祭り」 アリスの人形達が、夏祭りをはじめたのだ! 「ほら、いつも付き合わせちゃって悪いと思ってたから……〇〇のためだけにお祭りを開いてみたの。ここでの主役は〇〇と私、二人だけよ」 その時のアリスは、優しく、我儘で、自信に満ちていた。 「それじゃ、アリス。いこうか」 アリスと腕を組みながら、俺はアリスの箱庭に包まれていった 8スレ目 576・578・580 ─────────────────────────────────────────────────────────── ・・・今日俺は山篭り最終日だったはずだった 「ここはどこだ」 霧に入ったのが誤算だった、完全に自分の居場所を見失っていた 仕方なく歩く、森の中は日が差し込んでいるにも拘らず、陰鬱だ 「視線?見られて・・・」 少し歩を早めた、数分歩くとすぐに森は開けた 「神社?」 立派・・・とは言いがたいがなかなかの神社だ 神社で地名がわかるかもと思い、鳥居を見て 「博霊・・・博霊!?」 驚くのも無理はない、先ほど数時間前まで寝床にしていた神社と同じ名前 しかし外装も、周りの風景も全く違う 苔むした石畳と欠けた狛犬、今にも崩れそうな神社だったはず 「狐か?でもお稲荷さんじゃ無いんだよな」 きっとあの神社は古くて山奥だから立て替えたんだ、山奥過ぎて取り壊しもされてないだけだ という事は町が近いかもしれない 「あら、どちら様かしら?」 声をかけられて・・・ 振り返ると金髪少女、外人だ?・・・人形?人形が浮いt 「こ、こんにちはお嬢さん」 人形が浮いてる!?? 人形が浮いてることで頭がいっぱいです 「・・・外の人間ね、迷い込んだの?」 人形が(ry 「ん?上海が気になる?そうよね」 人形が挨拶してます←壊れ気味 「こんにちは、ずいぶんと可愛らしい」 脊髄反射で物言ってます 「霊夢は留守みたいだし・・・貴方を放っておく訳にも行かないし」 人形かわいいな、よく見りゃこの娘も相当可愛い、絵になるなぁ 「とりあえずうちに来なさい、いろいろと教えてあげる」 「え、あ、ありがとう」 「私はアリス、アリス・マーガトロイドよ、貴方は?」 「俺は○○、○○って読んでください」 これが俺と人形遣いアリスの出会いだった 8スレ目 781 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「さぁ上がって」 「おじゃま・・・します」 アリスさんの家は一言でいうなれば人形館、というかそれ以外に表現が出来ない 人形7本3ぐらいの割合だなこりゃ 「紅茶でいい?」 「あ、はい」 うーむ、アップルチー 「・・・色々と話してあげましょうか、この世界と、貴方が置かれた状況を」 息を呑む、俺だって訳のわからんふぁんたじぃの世界に来てしまったらしいのは解かる これでも熊倒せんだぜ?スラ○ムとかド○キーとかゴール○マンぐらいなら倒せる自身はある、鋼の剣あるなら 「まず此処は幻想郷といって~」 ~少女説明中~ 「つまり・・・このままこの世界にいれば妖怪に食われる確立大、と?」 「正解、人間がちょっと訓練したぐらいで勝てるものじゃ無いわ、妖怪を甘く見ないほうがいいわ」 そりゃ俺だってぬりかべやら土蜘蛛やら夜叉やら見たいなのは勘弁、でも・・・俺だって逃げるぐらいは 「けどアリスさんだってこの世界でやっていけてるみたいじゃ無いですか」 彼女は物騒なこの世界で長く暮らしているみたいだし、それなら俺だって 「私は人間じゃ無いもの、貴方より年もとってる」 HAHAHA何を言ってるんですか、どっからどう見ても人間ですって 「・・・私は魔法使いよ?妖怪と大差ないわ」 魔法使いって言うと世界に5人のあれ?時間を越えたり時を止めたり無限の魔力(ry 「そんな莫迦な、魔法だなんて」 ひゅん―ボッ 俺の頬を光弾が掠めた、椅子の背凭れが、欠けた 「なっ!?」 「解った?こんな為りでも立派に魔法使いしてるわけ」 そういえばさっきから2~3体の人形がお茶を運んだりしてるのは魔法なの? 「安心して、魔法使いの主食は人間じゃ無いから、それに食べるつもりなら出会った時に食べてるわ」 いや、もう何かね、よく解らんよ 「向こうに帰るの?それともこっちに居たいの?」 「さ、流石に自殺願望はないですよ」 「そう・・・もったいないわね、向こうより此方がどれだけ素晴しい世界かわかってないみたい、もったいないわ」 「・・・」 「一週間ぐらい過ごしてみなさいよ、この世界を気に入ると思うけど?」 「でも・・・」 いやいや、一週間あれば死ぬんじゃない?熊は倒せたけど妖怪はそもそも倒せるやら 「一週間ぐらい守ってあげる、それでいいでしょ?」 「けど・・・迷惑じゃ無いですか?」 「迷惑ならこんな事言い出さないわ」 いや尤も 俺も向こうに肉親がいるわけでもなし、友人知人はいっぱい居るけど・・・ 「それじゃあ・・・宜しくお願いします」 「ええ、宜しく」 私と、○○の奇妙な同居生活の始まりだった 「珍しいじゃ無い、他人嫌いのあんたが積極的にねぇ」 「五月蝿いわよ霊夢、ただの気まぐれよ」 鳥居の元で立ち話、霊夢は嬉しそうというより楽しそうだ 「一目惚れ?アリスのすみにおけないわねー」 「だから違うってば!」 「それで、その彼は何処?」 「里に買い物に行ったわ」 「一人で大丈夫?何にも解ってないんじゃない?」 「上海と蓬莱が憑いてるから大丈夫よ」 「そーかそーか、二人のご主人様は優しいんだな」 人形と話す大男、怪しすぎるぞ○○ 「ふんふん、そっかー霊夢と魔理沙とパチュリーか、ご主人様は友達三人か」 「ごめんごめん、君たちがいっぱい居るんだね、アリスさんは幸せ者だね」 完璧に独り言です、里の人がめっちゃ見てますよ、気付いてください 「さて、帰ろうか」 それが、俺の短い幻想郷生活の始まりだと、思っていた― 8スレ目 787 ─────────────────────────────────────────────────────────── そいつの第一印象は「失礼な奴」だった 人形劇もみない、話し掛けても返事すらしないとくれば無理もないだろう だから、弟子入りを希望してきたときは軽く嫌がらせして追い返す算段だった 「貴方、才能ないわよ」 何度この言葉を繰り返しただろうか それに対する彼の返事はいつも「彼女に届くにはこれしかないんだ」と、愚直に繰り返した その一途で、揺るぎない彼に心惹かれたのはいつからだったのだろう? 同時に、惹かれれば惹かれるほど彼の心に私はいないと思い知らされた ねぇ、貴方の幸せな彼女は、私の不幸も持ち去ってくれるの? 8スレ目 833 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「アリス!待て!俺の話を」 「嫌よ!聞きたくない!!」 俺の話を頑なに聞こうとしないアリス 話を聞かせる為にアリスを追い掛け回す俺 「知ってるんだから!此処を出て行くんでしょう!?嫌よ!そんなの・・・いや」 「アリス・・・大事な話なんだ、聞いてくれ」 「ぐすっ・・・なによ」 「先月初め、お前が怪我して帰ってきたときに思った、お前に守られてばかりじゃ駄目だって・・・だから俺、強くなりたい、1年、1年したら帰ってくる」 アリスを守りたい、傷つくところを見たくない、そして俺はあまりにも無力だ 「なんで!?私は彼方に傍に居て欲しいの!それだけなのに」 「・・・明日には出るよ、・・・ゴメン」 「ばか」 泣き続けるアリスをあやす様に、抱きしめていた 「それじゃ・・・行ってくる」 「・・・必ず、必ず帰ってきてね」 「当たり前だろ、お前も、俺を待っててくれよ」 「当たり前じゃ無い、ばか」 「アリス・・・俺が帰ったらお前に言いたい事が、伝えたい気持ちがある」 「?」 「行ってくるよ、じゃあな」 「うん、行ってらっしゃい○○、待ってるから」 そうして俺は幻想郷を去った あれからもう9ヶ月、あと少しでアリスのところへ帰れる 「どうした○○、ボーっとして」 「師匠・・・ここに来る前のことを」 「どうせコレのことだろ」 ニヤニヤしながら小指を立ててみせる 「ははは・・・おれ、この修行が終わって「家」に帰ったら、結婚しようと思うんです」 「ほう、それはそれは、式には呼べよ」 「はい!それはもちろん」 「それじゃあ再開しようか、まずは・・・」 「あの人が出て行って9ヶ月・・・今頃何してるんだろう、さびしいな」 少女の独り言は、秋の空に呑まれた 8スレ目 838 ─────────────────────────────────────────────────────────── なぁ、アリス。その人形…… 「試験的に作ってみたの。 弾幕の代わりに金属バットを振り回して、相手の弾幕を打ち返したり僕[ピー]するのよ」 弾幕ごっこのルールに引っ掛からないか? 「大丈夫。この子が弾幕だから」 見た目、俺に似せる事はないんじゃないか? 「なっ―― 似せたつもりなんてないわよ! 何勘違いして…」 む。俺の名前だ 「ちょっと?! 勝手に見ないでよ!!」 まぁ、いいか アリス。大好きだ 「え」 君への愛に関しては誰にも負けない自信がある 「私も……」 なに? 「私も好きだって言ったのよ、このバカ!」 9スレ目 176 ─────────────────────────────────────────────────────────── 俺がいつもの如くアリスの家に遊びに行こうとした所、アリスが玄関前で( A`)になってた。 「うぉっ!?どうしたアリス?」 というかこれはアリスなのだろうか。 「はぁ。やっぱりとは思ったけど、無いわねぇ・・・。手紙」 「手紙?」 手紙って、あのletterか? 「ええ、私、手紙を貰ったことが無いのよねぇ。それでいてきっちり毎日郵便受けを見に来る私が嫌になっちゃう。どうせ来ないのに・・・。」 どうせ来ないと分かっててくるとは律儀な奴だと思うが・・・。というか来そうな時でも俺は確認忘れるし・・ 「一度も無いのか?手紙貰ったこと。」 「ええ、一度も無いわ。まいいわ。暗い話はこれだけで、入ってく?紅茶ぐらいなら出すわよ?」 「ああ、その事だが、ちょっと用事を思い出してな。すまんが今日は帰らせて頂くよ。」 「あら、それは残念。じゃあまたね。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 俺は家に帰るや否や、行動に出た。何をしたかって?それは言えないな。 ともかく、俺はその仕事を終えた。そして、玄関の外に出る。そして大声で叫んだ。言葉が森にこだまする。俺がアリス以外に知っている人なんてこの人くらいしか居ないしなぁ。残念だが。 「紫さーん?居るんでしょう?出てきてくださいなー」 「マジカルゆかりん登場♪」 ・・・・・・・。すいません硬直してました。というか首だけ出すの自重してください。 「あら、私が若く無いって言うの?これでも一応少女よ?」 「一応は、自称では無いんですね・・」 「何か言った?」 「イエナニモ」 「で、私を呼ぶくらいだから、たいそうな理由があるんでしょうね?」 「はい。実は・・・・・」 「この手紙をアリスに届けて欲しいんです。」 「貴方が行けば?」 「手紙っていう物は、他の人に渡して貰うものですよ?」 「あら、面倒くさいわねぇ・・。まあいいわ。引き受けてあげる。じゃこれね。」 「はい。」 とりあえず手紙を渡そう。大丈夫だろうか? 「じゃ、他に頼みは無いのね。」 「はい。大丈夫です。」 「じゃ。」 紫さんはすっと消えなさった。スキマはすぐに閉じる。これで本当に良かったんだろうか。 深夜アリス宅。近頃魔法使いになったアリスは、未だに夜に睡眠を取る。普通は昼寝て寄る行動する物なのに・・・。人間の習慣ってすごいわね。 何はともあれ、これで朝まではばれないわ。 ガチャン。郵便受けに投下OK。と。 さて、藍の食事は出来たかしらねぇ?そろそろ戻らないと。 フフっ愛されちゃってるわねぇ・・。 「アリース・・・オキテー」 私が起きたら、そこは銀世界だったって事も無い。普通の日常。何故だろう。やっぱり郵便受けに行ってしまう。習慣って嫌ねぇ。 まあいいわ。今日一日は、とりあえず見に行きますか。 「あら?」 入ってる? 「これって・・・・」 ○○の? 短い文面だった。彼の汚い字を頑張って読んでみるとこうなった。 -よおアリス。手紙、送ったぞ? ○○- 「・・・・・・・」 まずい。私は、○○に恋してしまった。 あの馬鹿。人の気持ちも考えないで・・・。 11スレ目 172 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「愛してる」 物は試しと言ってみた時、作業に没入していたはずの彼女の体がびくりと動いた。 「痛っ! ああもう、だから私の邪魔しないでって言ってるでしょ!」 白く細い指に赤い玉が浮かんできた。 針を刺してしまったらしい。 「ごめん。今のは僕が全面的に悪い」 「……まぁ、いいけど。人間と違って、このぐらい痛くも痒くもないし……」 いつにも増してもごもごと呟く彼女のフランス人形のような顔にほんのり赤みがさして見えた。 「でも、もう変な事言わないでよね。集中できなくなっちゃう」 「分かってる。もう言わないよ、冗談なんて」 「冗、談?」 何故か彼女はひどく怖い顔になり、僕の背筋をうすら寒いものが通り抜けていった。 「この脳無し! あんたのせいで血が出たじゃない、どうしてくれるのよこの大馬鹿っ!」 「え。さっき大した事無いって許してくれたんじゃ」 「だんだん痛んできて許せなくなったのよ! どうするのよ、貴方が代わりにお洋服作ってくれるわけ!?」 僕は裁縫なんてやった事がないし、ましてや完成品が装飾鮮やかな人形用のドレスとあっちゃ尚更不可能だ。 顔を高潮させて怒る彼女を宥め、謝り、それから傷口を見せてもらおうと手を取った。 「……何だ、本当に大した事無い傷じゃないか」 「自分が原因のクセに――」 彼女の人差し指を口に咥える。 口に広がった血の味は、自分のものと何ら変わりない。 種族の違いなんて聞いてたほど大きくはないんじゃないか、そんな事をふと思った。 「へ、へ、へ、変態! この変態! 何考えてるのよっ!?」 怒髪天をつくというやつだろうか、物凄い罵倒を受けて彼女の指から口を離す。 「何って、消毒。いくら人間より頑丈だっていっても念を入れとくに越した事はないし」 「いくら消毒って言ったってねえ」 言いさした言葉を飲み込んだ彼女は、視線を泳がせたり髪を指で弄んだりと落ち着きがない。 こんな事をしたら激怒するかなと思ってはいたけど、余程腹に据えかねたのかもしれない。 「わ、分かったわよ。じゃあ」 顔をトマトのように真っ赤にした彼女は、口ごもりつつも、再び僕の顔の前へ人差し指を突き出してみせる。 「も、もうちょっと消毒しなさい。まだ少し痛いんだから。責任、取って」 「分かってる。今回は僕が悪いんだし、次は本格的にアルコールでも使って――」 痛むはずの右手から繰り出された一撃が無慈悲にも僕の意識を刈り取った。 10スレ目 368 ─────────────────────────────────────────────────────────── 彼が、帰ってきた。 いつしかいつも通りになっていた、嬉しそうな顔をして帰ってきた。 私がおかえり、と返してあげると彼は更に嬉しそうに頬を緩めた。 その笑顔が、辛かった。 最近、彼は魔理沙といる事が多い。 その時の彼の、笑顔。 私には一度も見せてくれなかった、とても楽しそうな表情。 私の前でも何度か見せてくれた笑顔。 でも、それは私に向けられた物ではなかった。 彼の目には、魔理沙しか映っていない。 もう、私は彼の視界には、映らない。 ある日、堪えかねた私は彼を問い詰めてみた。 本当は私ではなくて魔理沙が好きなのではないのか、と。 しかし、彼は首を横に振ってそんな事は無いと言った。 時間を置いて、同じ事を聞いても、彼は穏やかに笑ってその事を否定した。 なぜ。 どうして。 魔理沙に向ける顔はあんなに楽しそうなのに。 ――どうして、私に向ける笑顔はそんなに優しいの? 私が何度問い詰めても、彼はそんなことは無い、の一点張り。 仕方なく、私は最後の手段を使う事にした。 上海人形に槍を持たせ、一緒に彼の元へと行く。 彼の、本音が聞きたいから。 ○「アリス……? どうしたんだ?」 ア「……○○。本当は私よりも魔理沙の方が好きなんじゃないの?」 またその話か。 ここの所アリスの様子がおかしい。 いつの日からか、俺が外から帰ってくる度に 『私より魔理沙の方が好きなんじゃない?』 と聞いてくるようになった。 確かに魔理沙はアリスに持っていない物を持っている。 でも、それは逆にも言える事だ。 アリスも、自分にしかない物を持っている。 俺は、そこに惹かれたのだ。 ○「またその話? だから何度も言ってるだろ、俺は――」 俺の言葉が終わる前に、すっとアリスの目の前に出てきた上海人形。 申し訳無さそうな表情で、その手には槍を持っている。 そして、アリスがすっと手を出してきたかと思うと。 ア「素直になぁれ! 素直になぁれ!」 上海の神速突きが炸裂した。 ○「ぎぃやあああああああああ」 ア「本当の事言ってよ!」 ○「ほんとだって! 俺はただ――」 ア「だったらどうして魔理沙とランデブーしてるのよ!」 ○「ラ、ランデブー言うな!」 上海の槍撃は収まりそうに無い。 ○「べ、別に魔理沙と何かしてきたって訳じゃない!」 ア「素直になぁれ! 素直になぁれ!」 ○「ぎぃやあああああああああ」 アリス邸内を逃げ回り、お互いに体力を消耗していた。 槍を持っている上海が一番疲れていそうだ。 ア「本当に……本当に魔理沙とは何もないの?」 ○「……どうしても信じられないのか?」 ア「うん、信じられない」 ○「…………」 ○「仕方ないな。これが魔理沙の所に行っていた理由だ」 右手の指でパチンと音を鳴らす。 そして、鳴らした指からいくつかの星屑が床に落ちて、消えていく。 ア「あ……」 ○「倒す魔法じゃなくて魅せる魔法。人に害は無い」 ○「まだ未完成だけどね……アリスに迷惑ばかりかけちゃってるから、少し恩返ししたかったんだ」 ○「魔理沙とは本当に何も無い。ただの師弟関係だ。誤解をさせたのは、ごめん」 ア「ううん、こちらこそ、変な誤解をしてごめんなさい」 アリスが俯いて身体を震わせる。 そんなアリスを見たくなくて、近づいてアリスの身体を抱きしめる。 俺は、犯罪者だ。 アリスにこんな表情をさせてしまったのは紛れもなく自分なのだから。 それを見たくないから。自分がそうさせたと思いたくないから。 ○「……不安にさせたかな」 ア「うん……ねぇ、○○」 ○「なに?」 ア「これ以上、不安になりたくない私の我侭、聞いてくれる?」 ○「……いいよ」 ア「もう、魔理沙とは二人っきりで会わないで」 当然の事なのかもしれない。 これ以上、不安になりたくないのだから、その元だった事は二度と起きてほしくないのだろう。 それと同時に。 今日、魔理沙の家にいた時の会話を思い出した。 魔『突然だが、明日からはもうお前の面倒は見れない』 ○『はぁ!? まだ全然出来てないぞ?』 魔『そうだな。まぁ、悪いがあとは一人で頑張ってくれ』 ○『……何か事情でもあるのか?』 魔『いんや、ない』 ○『…………』 魔『なんだ、私ともう二人っきりになれない事が寂しいのか?』 ○『…………』 魔『何も言わない所を見ると図星か? 仕方ない奴だなぁ』 ○『冗談は夢の中だけで言ってくれ』 魔『何だよ、ノリが悪いな』 ○『いちいちノッてられるかよ。こっちは早くアリスに見せてやりたいんだ』 魔『彼女思いだな……アリスが羨ましいぜ』 ○『それじゃ、随分と勉強になったよ、ありがとう』 魔『……まさか○○の口からそんな言葉を聞けるなんて思わなかったぜ』 ○『滅多に聞けない言葉だ。末代まで覚えておけ』 魔『明日にはきっと忘れてるぜ』 ○『ひどい話だな――それじゃ行くわ。本当に困ったら、また来る』 魔『……師匠として、最後の助言だ』 魔『――愛してる奴の言葉は、ちゃんと聞いてやれよ』 魔『これが聞けなかったら問答無用でマスタースパークだ』 魔理沙は、この事を既に予感していたのだろうか? だとすれば、俺はもう魔理沙を頼りにはいけない。 仮に魔理沙の所に行ったとしても、その時に待っているのは魔砲の応酬だ。 どちらにしろ、俺の答えは一つだ。 ○「分かった……もう一人でアリス以外の誰とも会わない」 ア「○○……」 ○「でも、魔法の完成は遅くなる」 ア「うん……待ってる」 アリスが顔を上げる。 その表情に、たまらず唇を奪った。 アリスは驚きに目を見開いたものの、すんなりと俺を受け入れてくれた。 唇を離して、一呼吸を置く。 ○「本当は、もっと後に言いたかったんだ」 ア「……何?」 ○「愛してるよ、アリス」 ア「! わ、私も……」 上海人形(あんああんあんああんあん) 傍でぐったりしていた上海人形が、いきなり元気に踊り始める。 そして、それに反応してか、他の人形達もぞろぞろと現れた。 ○「!」 ア「!!!」 人形達(あんああんあんああんあん) ア「あ……」 ○「…………」 人形達(あんああんあんああんあん) アリスが、テーブルの上にあがっていった。 そして、人形達に囲まれながら、こちらを向いて踊りだした。 ア「あんああんあんああんあん!」 先ほどの雰囲気はどこへやら、実に楽しそうに踊っている。 俺か、俺の"愛してる"でスイッチ入ってしまったのか。 でも、こんなに楽しそうなアリスを見るのは、このときだ。 そして、アリスがこうなるのは、人形を除外すると、俺と二人きりの時だ。 そう考えると、こんなアリスが見られる俺はきっと幸せなのだろう、と。 強引に結論を出して、テーブルの舞台へと飛び込んでいく事にした。 12スレ目 435 うpろだ827 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「アリス、メリークリスマス!」 アリス「メリークリスマス、○○。いらっしゃい」 ○○「ケーキ買ってきたんだ。一緒に食べないか?」 アリス「あら、私もケーキを作ってたところなのよ」 ○○「ん、そうか」 アリス「まずは食事にしない? どちらかのケーキは明日に回すとして」 ○○「アリスのケーキが先だ 美味いうちに食っておかないとな」 アリス「私のケーキは冷めても美味しいわ まぁ、褒め言葉として受け取っておきますか」 ○○「・・・・・・せっかくのクリスマスなのに 何でこんな淡白なイチャなんだ?」 アリス「さぁ?」 11スレ目 455 ─────────────────────────────────────────────────────────── こちらの目をじっと見る瞳を認めて、アリスもそれを真っ直ぐと見返した。眼光は鋭いわけでも剣呑なわけでもない。 相手はややツリ目気味とはいえ、ただただ見つめられているだけ。 こちらに向けた視線を微動だにせず、○○が一歩近づいた。互いの視界を隔てるモノは無い。 だからその瞳の色の深さがよく、見て取れた。 また一歩、近づく。それでもアリスは目を逸らさなかった。 森でうっかり熊になんて会った時、視線を外さないのは有効な手段だと彼から聞いたことがあったな。そんなことを思い出していた。 一歩。また、一歩。無言のまま○○は近づいて来る。対するアリスは、もう睨み返す様な心持ちで半ば意地のように見つめ返していた。 決して、睨まれているわけでは無いのだけれど。 残る二人の距離は一歩分。また縮んで30センチ、15センチ、額をぶつけて睨み合い、 ……!!!! ………アリス、いつまでこのテに引っかかるんだ? ぺろりと、濡れた感触が微かに唇を撫ぜてアリスは小さく悲鳴を上げる。 彼女の唇を軽く舐めた○○はといえば、呆れた溜息を長く長く吐いた。 勝負事へと摩り替えて、行動への疑問はお互い何処かへ投げて転がっている。 ・ ・ ・ ・ (何でこういうことするの、って 聞くの忘れた) (何でこんなことしてるんだろうね。考えたくもないな、今更) 11スレ目 719 ─────────────────────────────────────────────────────────── アリス、毎日一緒にお茶飲まないかい? 11スレ目 996 ─────────────────────────────────────────────────────────── アリスの家。 アリスと魔理沙と一緒にお茶会を楽しんでいた時の事。 魔理沙がどこかしらに行ったときにそれは起こった。 アリス「……嫌い」 ○○「……え?」 アリス「嫌い!」 ○○「……ごめん」 アリス「ラーヴィン!」 ○○「え!?」 人形達(あんああんあんああんあん) ○○「(;゚ロ゚)」 アリス「ラーヴィン!」 ○○「……俺もだよ」 アリス「あんああんあんああんあん!」 ○○「…………」 黙って抱きしめてあげると、アリスは大人しくなった。 12スレ目 322 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「遅くなっちゃったわね、早く帰らないと」 里で色々あったため、予想してた時間よりも遅く帰宅することになり、辺りはすっかり暗くなっている 「あれ?家の明かりついてない? 出かけてるのかしら」 でも夜になっても家に帰ってないの流石に無いと思う いくらなんでも碌な自衛手段を持たない○○が魔法の森を しかも夜で歩くなんて危なすぎる 「寝てるのかしら?」 ガチャ 「○○居るのー?」 扉を開けて確認する 明かりが一切無いから部屋の中はわからないけど気配はするからいるようね 「…………」 「いるんだったら返事ぐらいしなさいよ 大体なんで明かりをつけてないのよ」 グィッ 「きゃぁ!?」 ドサッ 明かりをつけようと部屋の中に入った途端○○に手を引っ張られ 「何するのy」 「今日里でえらく男の人と仲良くしてたけど誰?」 「誰って…普通に話してただけよ」 ただ人形劇の感想を聞いてて今後の参考になりそうだから少し話し込んでただけ 別に仲なんて良くない 「なに?もしかして私が浮気してるって思ったの?」 「っ……ああ、そうだよ、なんか嬉しそうに笑ってて話がはずんでたようだったしさ」 今にも泣きそうな顔でこっちを見る○○に笑いそうになりなるのをこらえながら ○○の両頬にそっと手を添えてささやく 「馬鹿ね、たとえ他の男の人と嬉しそうに笑ってようが話が弾んでようが 本当に好きなのは○○、貴方だけよ」 「アリス…ごめんな」 「分かってくれたらいいのよ、そういえばご飯はまだ食べてないの?」 「まだだよ、なんか安心したらおなか減ってきたな」 「それじゃあ私が作るわね、○○を不安にさせたお詫びってことで」 「あ、あははははは」 「それじゃあ楽しみにしててね」 12スレ目 404 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「なあアリス明日は何の日か知ってる?」 「明日何かあるの?」 「え、それ冗談ですよね?」 「なんで嘘なんかつかなきゃならないのよ、で明日何かあるの?」 「えっと明日はバレンタインデーといって女の子が好きな人にチョコを上げる日なんだけど」 「へえ。知らなかったわ。で、それがどうかしたの?」 「俺にチョコを下さい!」 アリスは悪戯っぽく笑って 「好きな人にチョコを上げる日なんでしょう?だったらあなたには・・・」 「くれないんですか・・・」 「最高に甘いチョコをプレゼントするわ」 「あ・・え・・ありがとう!」 12スレ目 912 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「なあ、アリス、今日何の日だっけ」 「2、1、4でニボシの日ね。貴方少し怒りっぽいからカルシウムを補給するといいわ」 「ふむ、で、なんでこのニボシ、チョコでコーティングされてんの?」 「2/14だから」 12スレ目 967 ─────────────────────────────────────────────────────────── というわけだ。俺にもむにむにさせてくれ アリス「何よ、唐突に」 いいじゃないか。むにむにさせろよ アリス「ば、馬鹿、やめなさいって」 うりうりー アリス「もう!仕事の邪魔するなら怒るわよ?」 全く、仕方の無いアリスだな。 上海でもむにむにしにいくか アリス「何が仕方の無いアリスよ・・・・・・勝手になさい」 むにむに 上海「シャンハーイ」 むにむに 上海「シャンハーイ」 むに・・・・・・ 上海「シャンハーイ?」 ・・・・・・やめよう、虚しい アリス「何やってるのよ・・・・・・ほら、頬」 うん、気が変わったのか? アリス「あんたに呆れただけ。見ていて哀れだもの」 そーかそーか、むにむに・・・・・・あぁ、幸せ アリス「本当に馬鹿なんだから(汗」 13スレ目 243 ─────────────────────────────────────────────────────────── 俺はお前の事を慕っている。 他の人形と同じよう手足の様に使っても構わん。 「そう、じゃあ夜のお仕事をさせてた人形の代わりになってね?」クスクス な感じでアリスに翻弄されたい。 いいのか?俺がやって、 「い、良い訳無いでしょ! あんたが人形の代わりだからやらせてるんだからね!でもなきゃこんな早く・・・」 早かったか?今日はもう止めようか? 「ち、違うのそうじゃなくて・・・」 と気付かない振りしたい。 482 一瞬そこまでよな展開かと思っていたら、 寝室で読書灯を持つ仕事だったり。でも 「も、もっと近くに寄ってくれないと暗くて読めないじゃないの!」 って言われて、側に寄ると薄明かりの中で パジャマ姿のアリスから良い香りがして、ドキドキしたり。 さらに、もう遅いから寝たら、と声をかけて 「……そんなに言うなら休んでもいいわ。―う、腕枕してくれたらね!」 とか。 13スレ目 482-483 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「んっ……あ、そこ……」 アリスの口から甘い吐息が漏れる。 「こ、こう?」 アリスの肌に触れる○○の手にも思わず力が入る。 「○○、もっと……。ん……気持ちいい……」 「アリス……」 「どうしたの……○○……?」 アリスは快感で細めた視線を○○に送る。 「そんな声を出されると……すごくやり辛いんだけど」 「しょうがないじゃない。○○に肩を揉んでもらうと気持ちいいんだから」 ○○は照れを隠すようにアリスから顔をそらした。 「もういいわよ。ありがとう」 その言葉に○○は安堵したようにアリスの肩から手を離し、アリスの正面の席に座る。 「どうしてそんなに肩が凝るの? 立派なモノを持ってるわけでもないのに」 ○○の言葉にアリスの肩が小さくぴくんと震えた。 「『立派なモノ』ってナニかしら……?」 「ナニって、そりゃあ胸の――」 アリスは笑顔で○○を見つめている。しかし、目はまったく笑っていない。 「あー、えーと、その、ごめんなさい。余計なことを言いました」 「まったく……。デリカシーのない人ね」 ため息をつき、アリスは紅茶を口に運ぶ。 「それで……その、○○はどうなの?」 アリスは上目遣いで○○を見る。心なしか頬が少し赤いようだ。 「何が?」 「だ、だからっ、その……○○はむ、胸の大きい方が好みなのっ!?」 恥ずかしいのか、言葉の最後は上ずっていた。 「そりゃあ、ないよりもあった方がいいけどさ」 「やっぱり、男の人ってみんなそうなのかしら……」 アリスの言葉はもはや独り言に近かった。 「そんなことはないと思うけど」 アリスは驚いたように○○を見る。 「俺は大きさよりもアリスのことが好きだから……その……」 「男らしくないわね。それに、その言い方だとまるで私の胸がないみたいじゃない!」 「え、あっ、ご、ごめん!」 「本当にデリカシーがないわね」 アリスは呆れたように背もたれにもたれかかった。 「本当にごめん。許して」 土下座をするような勢いで謝る○○を見て、アリスは考えをめぐらせる。 「そうね。私の言うことをひとつきいてくれたら許してあげる」 「ほ、本当?」 「こんなことでウソなんかつかないわよ」 「それもそうか……それで、俺はいったい何をすれば?」 「簡単なことよ」 そう言い、アリスは目を閉じて顔を突き出した。 「へ?」 「女の子がまってるんだから、することは決まってるでしょ?」 「え、えーと……」 ○○の喉がごくりと唾を飲み込む。 「そ、それじゃあ……」 ○○はアリスの唇に自分のものを重ねた。 Fin うpろだ1064 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「アリスって脚綺麗だよな」 「ッ!!?」 ○○の発言にアリスは大きく目を見開いた。 「い、いきなり何を言い出すのよ!」 「思ったことを言っただけだよ」 ○○の視線が自分の脚に向けられていることに気づき、アリスは脚をテーブルの下に潜りこませる。 「でも、アリスの脚は本当に綺麗だと思うよ。外の世界でもそれだけ綺麗な脚の持ち主はそうそういない」 「……褒めても何もでないわよ」 アリスは一瞬満更でもないような顔をしたが、悟られないようにいつもの表情を装って○○を見る。 「ところで、どうして急にそんなことを言い出したの?」 ○○は待ってましたと言わんばかりの笑顔を見せ、部屋の隅に置いてあった箱をアリスの前に置く。 「俺からのプレゼント。開けてみて」 再びアリスの目が大きく見開かれるが、その表情はすぐに明るい笑顔にかわる。 「○○、ありがとう」 満面の笑みで礼を言い、アリスは箱を開ける。ご丁寧にも包装用紙をきちんと折りたたんで。 「あっ……」 箱の中身は新品の茶色いブーツだった。 「俺がこっちにきてからずっと世話をしてくれたアリスへの感謝の気持ち」 「○○……ありがとう!」 「あの、出来ればさっそく履いてみてほしいんだけど……」 「いいわよ。待っててね♪」 アリスは満面の笑顔で鼻歌をうたいながら奥の部屋へ消えていった。 ~少女着替え中~ 「どう? 似合う?」 嬉しそうにくるりと舞うアリス。 「似合ってるよ」 「私もお礼をしなくっちゃね。何がいい?」 アリスは屈託のない笑顔で○○を見つめる。 「何でもいいわよ」 「本当になんでもいいの?」 「晩ご飯のリクエストでも、私と結婚したいでも」 冗談めかすアリスの言葉に、○○の顔が真剣なものになる。 「……どうかした?」 「……アリスとずっと一緒にいたい」 沈黙。 「……○○!」 アリスは思わず○○に抱きついた。○○はアリスを受け止める。 「私もあなたと一緒にいたい。ずっと一緒にいたい!」 「アリス……」 「○○……」 二人の視線が交わる。 「……私はその言葉を待っていたわ」 「今まで言えなくてごめん」 ○○は申し訳なさそうに目を伏す。 「気にしなくていいのよ。大事なのはこれからなんだから」 「アリス……」 「○○……」 二人はどちらからともなくお互いの唇を重ね合わせた。 何度も何度も重ね合わせた。 Fin うpろだ1065 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「そこで何をしてるの?」 自室の扉を開けたアリスが目にしたのは、ベッドの上で「アリスのニオイ~」と転げまわる○○の姿だった。 「あ、えーと……」 ○○はベッドの上で硬直し、アリスを見つめている。顔からは血の気が引いていっているようだ。 「――変態」 冷たい声で一言。 ○○を見るアリスの瞳は汚物でも見るように細められている。 「ごめん」 アリスは○○の言葉を無視し、顔に平手を食らわせた。 「……」 「……」 ○○は赤くなった頬を押さえながら部屋を出て行った。その際「本当にごめん」と呟いて。 アリスはため息をついてベッドに仰向けになった。 どうして勢いだけであんなことをしたのだろう、と自問自答する。 つい先日、アリスも洗濯をする際に○○の服で似たようなことをしていた。むしろ、○○の服を着て意識をどこかに飛ばしていたことを考えると、先ほどの○○への仕打ちは身勝手以外の何者でもない。 「こんなことしてる場合じゃないわッ……!」 おそらく○○はいたたまれなくなって出て行っただろう。ただの人間が出歩くには魔法の森は危険すぎる。 アリスは○○を探すため、脱兎の如く飛び出した。 「○○! ○○!」 木の根に足を取られて何度も転んだが、それでもアリスの足は止まらない。 自分のわがままで大切な人を傷つけてしまったのだから、ちゃんと謝らなくてはならない。そして自分がしたことを告白し、罰を受け入れる必要がある。 たとえ、それが原因で○○がアリスのもとを去ってしまうとしても。 どれだけ○○の名を呼んだだろうか。発見した時には、○○は地面に倒れていた。 「○○!」 ○○を抱え起こし、体に異常がないか確認する。意識を失っており顔も少し青いが、瘴気に当てられただけだろう。それ以外には特に目立つ異常はない。 「はやく……連れて帰らないと……」 ○○が目を覚ますと、そこはアリスの家だった。あたりを見渡せば、目に涙を浮かべたアリスが心配そうに○○を見ている。 「よかった……!」 アリスはなりふり構わず○○に抱きついた。 「ごめんなさい……。私のせいで○○をこんな目にあわせてしまって……」 「えーと、いったい何があったの……?」 状況を理解しきれていない○○にアリスは状況を説明した。○○は少しの間目を閉じて何か考えていたようだったが、目を開けると同時にアリスを抱きしめた。 「え、ちょ……!」 「アリス、ごめん。俺が最初からアリスが好きだって言えばよかったんだ」 「ううん。そんなことない。拒絶されるのが怖くて、言い出せなかった私が悪いのよ」 「アリス……」 アリスを抱きしめる○○の腕に力がこもる。 「アリス、改めて言うよ。俺はアリスのことが好きだ。一緒にいたい」 「私も改めて言うわ。私は○○のことが好き。一緒にいたい」 二人は相手の気持ちにこたえるため、同時に口を開いた。 ――喜んで。 うpろだ1080 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「大切な人が懸命に働いているのに、何も出来ない自分が情けないよ……」 「自覚してるならあなたも手伝ったらどうなの?」 部屋の掃除をサボる○○に向けて、アリスは呆れたような視線を送る。 「知ってるか、アリス。外の世界で男に手伝ってもらうには、相手を罵るのが礼儀なんだ」 「……何それ」 「外の世界の礼儀」 アリスは胡散臭そうな目で○○を見た。 「本当に……?」 ○○をじっと見つめるアリス。○○もアリスを見つめ返す。 「まあいいわ。それくらいで手伝ってくれるなら、いくらでも罵ってあげる」 ○○はアリスに背を向けてガッツポーズを取った。 「それじゃあ思いっきり罵ってくれ! 踏んでくれてもいいし、その魔導書でぶってくれてもいいから」 「――この変態!」 「こ、こうでいいかしら……?」 「まだまだだね。罵り足りない。もっと罵ってくれ」 嬉しそうに目を輝かせながら迫る○○に、アリスは少し気圧される。 「え、えーとじゃあ……横になってくれる?」 ○○は待っていましたと言わんばかりの満面の笑みで床の上に横になった。そしてその体をアリスが踏みつける。 「こんなことされて喜ぶなんて、どうかしてるわね。やっぱりあなた変態なんじゃない」 アリスの足にぐぐっ、と力が入る。 「ホント気持ち悪い……」 汚物を見るかのようにアリスは目を細めた。 「この下衆。あんたみたいな下劣な人間には生きる価値なんてないのよ」 (あ、ちょっと気持ちいいかも……) 「気落ち悪い。変態。見ているだけで吐き気がするわ」 「醜悪」 「存在そのものが不愉快っ!」 「バカじゃないの!?」 「変態!! 変態!! 変態!! 変態!!」 (こういうのもいいわね……ふふ) 「これくらいでどうかしら……?」 アリスが○○の様子を伺うと、○○は鼻血を出して気を失っていた。 「ちょっと、○○!? どうしたの!?」 うpろだ1084 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○が倒れて三日。 アリスの看病と薬のお陰で○○の容態は順調に快方へ向かっている。 「○○……」 ○○の頭を優しく撫でながら、アリスは永遠亭の薬師の言葉を思い出す。 ――原因はおそらく森の瘴気ね。 ――わかっているとは思うけど、彼はただの人間よ。命に別状はないとはいえ、私のように死なない人間やあなたのように人間でなくなった者とは違うの。 ――私の言葉の意味、わかるわよね……? アリスは自分の下唇を噛み締めた。 自分と共にいたせいで、○○はこんな目に合ってしまった。 心のどこかで大丈夫だと思っていたから、二人で森に住み続けていた。だが、その結果が今の状況だ。 ――俺、ずっとアリスと一緒にたい。ううん。ずっと一緒にいる。何があっても一緒にいる。 ○○の言葉を思い出し、アリスの両目から涙がこぼれた。○○のことを考えて森から出ていれば、こんなことにはならなかったのに。 「アリ……ス……」 耳元で囁くような○○の小さい声にアリスは顔を上げる。 「○○?」 アリスは慌てて涙を拭い、いつもの調子を装って○○の様子を伺う。 「起きたの……? 一応食事の用意はしてあるけど、食べれそう?」 ○○はゆっくりと、そして小さく首を横に振った。 「じゃあ、せめて薬だけでも……。飲めそう……?」 ○○の首が再び横に動いた。 どうすれば○○に薬を飲ませることが出来るかアリスは考える。そしてひとつの結論にたどり着いた。 「それじゃあ私が飲ませてあげる」 アリスが導き出したのは、口移しで飲ませるという方法だった。薬と水を口に含み、口付けで○○の口に送り込む。 「……ありがとう」 小さな声で礼を言い、○○は再び眠りについてしまった。 「○○……」 ○○が想いを打ち明けてから、二人はずっと一緒にいる。片時も離れず、ずっとそばにいる。なのに、アリスにとって今日の○○はひどく遠くに感じられた。 大切な人が傷つく原因を作ってしまい、不安になっているから発想も暗くなっているのかもしれない。しかし、この状況ではそこまで考えが及ぶはずもない。 「○○、私を置いていかないで……」 アリスは○○に口付けをした。 初めて交わした口付けとは違った。 宴会の席で、誰にも見られないように交わした口付けとも違った。 ベッドの中で交わした口付けとも違った。 喜びもない、嬉しさもない、ただただ、悲しくて冷たいだけの口付け。 「○○」 ○○がそばにいることを確認するための口付け。その感触は間違いなく○○のもの。なのに、○○をどこかに遠くに感じてしまう。 「……ア……リス」 名前を呼ばれてアリスは振り向くが、それはただの寝言だった。 「アリス……ずっと……一緒に……」 たった一言。それだけで、アリスの心の不安感を払拭するのには充分だった。 「○○」 アリスは三度目となる口付けをする。今度は、距離を実感することが出来た。 ○○はアリスのそばにいる。 アリスは○○のそばにいる。 問題はこれから解決していけばいい。 うpろだ1088 ───────────────────────────────────────────────────────────
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アリス No.192 魔人 ★★★ ② M2 DN 歩 AP4/HP4 ゆうわくのきり M2 敵ナカマは、このナカマをブロックすることができなくなる。 『かく実にダメージをあたえられる』 ベリアルとネビュロスにいつわりの命をあたえられた永遠の少女。 解説 入手方法
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【ゲーム】ファイナルファンタジーX(PS2) 【作者名】KIRIN 【完成度】完結(08/08/24~08/12/30) 【動画数】59 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/8104796 【備考】 なんでキリンさんローマ字なんだ? -- 名無しさん (2009-03-13 17 56 19) 名前 コメント
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登録日:2017/03/18 Sat 04 50 00 更新日:2023/03/05 Sun 02 44 36 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 FF FF11 MMORPG ×赤魔戦士 ×赤魔術師 オールラウンダー サマルトリアの王子 ジョブ デュエルシャポー レイピア ヴァナ・ディール 万能 器用貧乏 白魔法 職業 赤だけかな最悪は 赤魔道士 魔道士 黒魔法 FF11において、戦士・モンク・黒魔道士・白魔道士・シーフと並び、スタート直後から選択できる「スタンダードジョブ」の1つ。 同僚の黒魔道士、白魔道士と並んでFINAL FANTASYシリーズ内でも伝統的な「3色魔道士」の1人である。 しかし黒魔道士や白魔道士が古典的な一般名詞に過ぎないのに対して、実は「赤魔道士」はファイナルファンタジーにおいて初めて生まれた存在である。 よってその意味ではかの「召喚士」同様、FFというシリーズそのものを象徴するジョブの一つと言えるかもしれない(しかしその割に、シリーズで固有名詞のある赤魔道士が全然いないのだが……)。 見た目は古典『ダルタニャン物語』に出てくる三銃士のような、白い羽根飾りをつけたノーブルハットをかぶり赤い軽装鎧と細身剣を身に着けているなど、一見すると魔法使いっぽくない。 基本的にFFシリーズにおける赤魔道士とは、概ね「黒魔法で攻撃も、白魔法で回復も、さらに戦士の様に剣を使って戦うこともできる魔法剣士」という存在である。 ドラクエでいえば「賢者」というよりはむしろ「勇者」とか「魔法戦士」に近いポジション。 しかしこの手の万能系ジョブの常としてちょうどいい具合にバランスをとるのが難しく、各タイトルにおいて赤魔道士は「万能な勇者ジョブ」と「器用貧乏な劣化ジョブ」の間を微妙に行ったり来たりしている。 また別方向からのアプローチとして、FFVなどにおける「連続魔」や、異様に優秀な装備群を誇るDS版FFIIIなどのように、「器用貧乏で黒・白・戦士の劣化だけど、別の方面で長所がある」という調整をされることも多い。 ◆「どんなジョブなの?」 基本的にはシリーズの赤魔道士の例にもれず、「攻撃も回復もできるが、やや器用貧乏な多機能ジョブ」という立ち位置。 MMORPG的に言えば、アタッカー、バッファー、デバッファー、ヒーラー、CC(*1)の複合職。 もちろんFF5以来の伝統となった「連続魔」も習得している。これは覚えている全ての魔法の詠唱時間/再詠唱時間が強制的に0になり、MPの続く限り連発できるという強力なアビリティだが、1時間に1回しか使用できない。 得意な武器はシリーズ伝統の片手剣・短剣・片手棍・盾。 また、得意と言うわけではないが装備できる両手棍も多い。 しかし武器的な適正の高さは「黒魔や白魔などの後衛よりは上、戦士や暗黒騎士などの前衛よりは下」という程度で、やはり器用貧乏さはいなめない。 魔法は黒魔法・白魔法の双方を(他ナンバリングの赤魔道士と比べると)かなり高レベルで使えるが、やはり専門の黒魔道士や白魔道士に比べれば威力・ラインナップ共に見劣りする。 だがFF11における赤魔道士は、「弱体魔法と強化魔法のスペシャリスト」という独自の顔も持っている。 『グラビデ』 ・・・ 弱体魔法。敵1体の移動速度を下げる。 『フラズル』 ・・・ 弱体魔法。敵1体の魔法回避率を下げる。 『ヘイスト』・・・ 強化魔法。対象のオートアタックの速度を上昇させる。 『エンファイア』 ・・・強化魔法。自身の近接物理攻撃に火属性ダメージを追加計上する。 『ストライ』 ・・・ 強化魔法。自身に「マルチアタック(オートアタックが確率で連続攻撃になる)」状態を付与する。 など専用のバフ・デバフ魔法も数多く存在し、赤魔道士の数少ない独自性を創出している。 そしてまた万能と器用貧乏の間でバランス取りに苦労しているのも他ナンバリングの赤魔道士と変わりない。 過去に行われてきたジョブ性能の調整や周辺環境の変化によって、底辺クラスのポンコツジョブから引く手あまたの神ジョブまで、その地位は激しく変動してきた。 ◆「どんなところが優れてるの?」 ソロプレイでは、当然ながらその万能さが最大の長所になる。 戦闘において重要な要素である攻撃・回復・強化・弱体・CCの全てを単体で持ち合わせているため、生存力・状況対応力が他のジョブとは段違いに高い。 さらにサポートジョブ(別のジョブの能力を、メインジョブのレベルの半分だけ得られるシステム)と併せることで、そのソロ性能はまさしく全ジョブ中最強と呼べるレベルにまで跳ね上がる。 他のジョブが思わず「うっそそれソロでやれんの!?」と驚愕するレベル。 このため Q.「今から新規で初めて、ささっとストーリーの終わりぐらいまでやっときたいんですけど、ジョブは何がいいですかね?」 A.「赤やっとけばとりあえず困らないんじゃない?」 って感じでオススメされることも多い。 一方、PTプレイにおいてはバッファー・デバッファー・ヒーラーを兼任するサポーターとして扱われることが多い。 交戦中の敵を弱体魔法で弱らせ、乱戦になるのを阻止すべくCCを行ったり、味方にヘイスト・リフレシュを配って支援し、傷ついたり状態異常になった味方がいたらケアルやナ系魔法で回復したり…と多くの役割を一手に担う。 勿論個々の能力そのものは各分野のスペシャリストにはかなわないが、本職のサポートとしては十分すぎる能力を持ち、さらに弱体魔法に関しては全ジョブ随一の使い手であるという、赤魔道士独自の強みもある。 ◆「んじゃ欠点は?」 「万能(お手軽とは言ってない)」を地で行くジョブ。 万能と呼ぶに足る性能を発揮するには、高いプレイヤースキル、多様な装備とそれを使いこなすビルディング知識、充分なキャラ育成が必要不可欠で、器用貧乏を脱するためのハードルはとてつもなく高い。 文字通りの意味で「赤魔道士を極めたい!」と願うなら、現在だと他ジョブの最低5倍程度の育成コストは覚悟せねばならない。 次に、「パーティー戦闘においては一息つくヒマも無いほど忙しい」という点。 「やれることが多い=やるべきことが多い」でもあり、1回のレベリングパーティー(だいたい2~3時間かかる)に参加すると、もう他の事がやれなくなるくらい精神的にヘトヘトになること請け合い。 最後に、「赤魔道士の強みが後年になるほど薄れてきているせいで、エンドコンテンツで誘われにくい」点。 かつては「強力なMPヒーラーの一角」「弱体魔法のスペシャリスト」という独自の強みがあったのだが、これがほとんど失われてしまっているのだ。 順を追って解説すると… MPヒーラー: レベルキャップが80に引き上げられた時点でコンバートが、続く85解放でリフレシュがサポ赤でも使えるようになり、さらにその頃からリフレシュ装備もどんどん増加していった。 赤には倍のMP回復量を持つ「リフレシュII」が、さらに後年には3倍の回復量の「リフレシュIII」が実装されたものの、吟遊詩人や風水士のMP回復手段も同等あるいはそれ以上に増加しているため、MP回復目的で赤を誘う理由はほとんどなくなってしまった。 弱体魔法: 同格や格下相手なら十分な効果を発揮する弱体魔法も、超格上の敵を相手にするエンドコンテンツではかなりのハードル・問題点が待ち構えている。 「完全耐性」に設定されている状態異常は、いかなる手段を用いようとも絶対にその状態異常にさせられない。 魔回避(受けた魔法の回避率に関わるステータス、高いほど無効化しやすくなったり、入っても効果を減衰させられる)が高いせいで、相当な魔命(自分の魔法の命中率に関わるステータス、魔回避の逆で、高いほど自身の魔法がレジストされにくくなる)ブーストをしないと全くと言っていいほど入らない。 弱体魔法の中には対象の魔回避を下げる「フラズル」という魔法があるのだが、闇属性に設定されているせいで強い闇耐性を持つ敵には非常に入りにくい。しかし、最近のエンドコンテンツでは強い闇耐性を持つ敵ばかりが追加されていき、後述するレジストハックも適用外、消費MPもかなり高いと悪い点ばかりが目立つ。そもそも魔法を入れやすくするための魔法が入らないって本末伝統では?そしてフォーラムで指摘しても開発側は耳を傾けようとしない 一方で「弱体魔法の効果は、自身と敵の対応ステータスの差で決まる(例…敵を麻痺させる「パライズ」は、自分のMNDと敵のMNDの差が大きいほど麻痺確率が高くなる)」ので、ステータスにも気を配らないといけない。しかし、魔命とステータスブーストを両立させようとすると莫大な手間(もしくはお金)がかかる。 II系以上の弱体魔法の消費MPが高すぎる。これは「レジストハック(弱体魔法をレジストすると、代わりにその弱体魔法に対する抵抗力が一時的に(次に入るまで)低下することがある。敵のみの仕様)」を狙う際にかなりの障害となる。 敵には「累積耐性」という特殊な耐性が設定されており、一度状態異常を入れるとそれ以降同種の状態異常への耐性が付いていき、成功率が低下したり効果時間が短くなっていく。累積耐性をリセットする手段は無い。 敵の中には「状態異常を全て治療する特殊技」を使う敵もいるが、治療した場合でも容赦なく累積耐性は蓄積されていく。中でも「カトゥラエ族」はこの技を持ちつつ、さらに強い闇耐性を持つためフラズルが非常に入りにくい、エンドコンテンツの敵に設定されることが多い…とプレイヤーからは目の敵にされている。 その一方で台頭してきたのが風水士が操る「風水魔法」である。 風水魔法は「消費MPが高い」「自身周囲に弱体フィールドを展開する『インデ・コルア』でかける場合は敵に近づかないと効果を発揮できない」「『羅盤』というオブジェクトを中心に展開する『ジオ・コルア』でかける場合は羅盤の維持が大変&羅盤の移動ができない」という問題点こそあるが、 基本的に必中かつレジスト無し。完全耐性でない限りは確実に入り、累積耐性の上昇もない。 効果も赤の6~7程は約束されており、支援としては十分な効果。 「フォーカス(味方の魔命アップ)」「ランゴール(敵の魔回避ダウン)」「マレーズ(敵の魔防ダウン)」といった風水士オンリーの効果も存在し、それらは昨今の戦術と相性がいい。 と赤魔道士よりも優れている点が多い。しかし、風水士も万能・完璧というわけではない。詳細は風水士の頁に譲るとして、参加するコンテンツによって性能がブレやすいという弱点もある。 また、FF11も大多数のMMORPGと同様、パーティの人数が増えるほどに特化系ジョブによる分担作業の方が効率が良いという側面もあり、前述の通り赤魔道士は何かに特化したジョブというわけではなく、一部のデバフ魔法を除けば他ジョブで代替できない機能というものがない。その一部のデバフ魔法も「これの有無で戦局が大きく傾く」程の効果があるわけでもない。 以上の問題点により、「赤魔道士を入れる位なら、吟遊詩人か風水士を入れた方が戦闘が楽になる」というのが2017年末時点でのFF11の現状である。 一方、こうした分業がメインの環境にあって、極めて限定的な戦術や、人数以上の作業を要する状況に関しては依然として「あれもこれも」という赤魔道士の能力は抜きん出ている。例えば マジックバースト(ある法則で必殺技から必殺技をつなぐと発生する「連携」という特殊効果に、対応する属性の魔法を当てると効果が激増するシステム)が強力になった現状、極まってきた赤魔道士であればカンスト99999ダメージも狙える。 長時間の耐久戦でも短時間の電撃戦でも生命線となるMPというリソースを潤沢に供給できる。 剣と魔法の両方のシステムを 制限なく 活用できるため、前衛にも後衛(の代用)にもなれるという現状では唯一の性能を持っている。同じく「剣と魔法」を特異とする青魔道士は、より前衛型・攻撃的な設計となっているため同じことはできない。上述の吟遊詩人や風水士では赤魔道士の物理ダメージを、魔法ダメージを上回ることは不可能。 このように、単独で完結した性能ゆえのスキのなさ、「パーティの足りない穴を埋める」という点を重視した場合、赤魔道士を上回るジョブは存在しない。 ◆「世界観的には?」 基本的な世界観的な用語はFF11を参照のこと。 黒魔道士や白魔道士と同様に魔道士の一派とされているが、赤魔道士は黒魔法の使い手、白魔法の使い手、支援魔法の使い手、剣士、魔法剣士など多くの顔を併せ持っている。 このため国や地域によって「赤魔道士はどんな存在なのか」という基本的な認識が大きく異なる。 ナイトの本場である『サンドリア王国』では、赤魔道士はあまりメジャーな存在ではない。 かの国で剣士と言えば当然ナイトのことであり、魔道士といえば宗教的・政治的にも重要な位置を占めている白魔道士のことである。 とは言え赤魔道士も知られていないわけでは決してなく、二大国家騎士隊の一つである神殿騎士団でも赤魔道士の隊員は確認されている。 大雑把に言えばサンドリアにおける赤魔道士は「魔法剣の使い手」という方向性が一般的で、その細剣(レイピア)を巧みに使いこなす魔法剣の技術は非常に優れたものとされている。 しかしながら、剣は剣、魔法は魔法としっかり区別している人からは「剣に魔法を乗せるなんて」と苦言を呈する人もいるとか。 一方新興の『バストゥーク共和国』では、サンドリア王国と違って大々的に赤魔道士を軍編成に組み込んでいる。 というより工業技術において世界最先端をゆく反面、魔法技術で後れを取っているバストゥークでは、軍内に黒魔道士や白魔道士はほとんど確認されていない。 よって魔道士といえば「とりあえず魔法でなんでもこなせる」赤魔道士のことと認識されている節がある。 第1共和軍団騎兵隊、あるいは工部省隷下の鋼鉄銃士隊などは赤魔道士の精鋭を多数擁していることで有名である。 そして魔法技術の本場である『ウィンダス連邦』でもまた赤魔道士に対する認識が異なる。 ウィンダスにおける赤魔道士は「状態変化魔法のスペシャリスト」であり、黒魔道士や白魔道士と並ぶ生粋の魔道士とされている。 ウィンダスの構成人種であるタルタル族が剣のような金属器をあまり好まないこともあり、剣士としての側面はほとんど(あるいはまったく)重視されていない。 しかし「物質に魔法を付与する」という技術自体は深く研究されており、ウィンダスの高名な赤魔道士は優秀な魔法技術者としての側面も持っていることが多い。 なお、近年外国へ門戸を開いた神聖アドゥリン都市同盟では魔導剣士と呼ばれる赤魔道士に似たジョブが存在する。 こちらは詠唱によって魔法を自身に通すのではなく、ルーンと呼ばれる力を自身に通して強化するという「似て非なる」能力を持っている。 ◆「赤魔道士48の必殺技」 【連続魔】(アビリティ) 全ての魔法の詠唱時間/再詠唱時間が0になるバフ効果「連続魔」を自分に付与するアビリティ。 歴代赤魔道士の伝統アビで、「ケアルを連射して急速に立て直す」「サポートジョブを黒にしてスタンを連射、敵を行動不能にする」「精霊魔法を連射して追い込む」など様々な使い方がある。 【コンバート】(アビリティ) 「自身の現在HPとMPを等価交換する」アビリティ。主な使い方はMP回復。 一気にMPを回復できるが、MPが低い状態で使うとHPが激減するので、使用する場所・タイミングに注意を要する。 【ファストキャスト】(ジョブ特性) 「自身の詠唱する魔法の『キャストタイム(詠唱完了までにかかる時間)』と『リキャストタイム(再び詠唱可能になるまでの待ち時間)』を短縮する」ジョブ特性。最大で80%短縮(通常の5分の1)できるようになる。 強力な魔法程キャスト&リキャストタイムが長く設定されているので、「1秒でも早く魔法を唱えたい!」という状況に臨む場合、他のジョブでもこれ目的でサポ赤を選択することがある。 実装時は「いつ発動するかもどれぐらい短縮されるのかもランダム」いう、微妙極まりない性能であったのだが、後に確実に発動するようになり、一気に評価が上がった。 【ディア】(弱体魔法) FF1では「アンデッド系にしか効かないが、代わりに威力が非常に高い攻撃魔法」だったディアだが、FF11では「着弾時に微量の光属性ダメージを与え、さらに一定時間の間対象の防御力ダウン&微量のスリップダメージを与える」弱体魔法として復活した。 I~IIIまで存在し、上位の物ほど防御力ダウン効果&スリップダメージが大きい。 【バイオ】(暗黒魔法) ディアと対になる魔法で、「着弾時に微量の闇属性ダメージを与え、さらに一定時間の間対象の攻撃力ダウン&微量のスリップダメージを与える」効果。 かつてはそのDoTが赤魔道士のマラソン戦術の主力だったが、火力がインフレした昨今では攻撃力ダウンを目当てに使われることが多い。 【リフレシュ】(強化魔法) 「対象に3秒ごとにMPを回復させる『リフレシュ』効果を与える」強化魔法。赤魔道士のみが習得可能。 I~IIIまで存在し、上位の物ほどMP回復量が大きい(Iごとに3秒毎の回復量に+3される)。 I実装時はその性能の高さゆえに、「リフレシュのスクロールはどこで手に入るんだ!」と赤魔道士諸氏がてんやわんやの大騒ぎ。「峠のTaisaiがリフレシュ落とした!」というデマまで広がった。 なお、後にこのデマは(少々形が違ってはいるが)本当のことになる。 【エクスカリバー】(武器) FF11における最終武器の一種である「レリックウェポン」に属する片手剣。ナイトと赤魔道士が装備可能。リメイク版FF3で赤がエクス装備可能なのはこれが原典。 基礎性能の優秀さに加え高い攻撃力ブーストも併せ持つ強力な片手剣で、「一定確率で残HPの25%の無属性追加ダメージを与える」という特殊な効果も持っている。 また装備中は専用WS「ナイツオブラウンド」が使用可能になり、連携(WS同士のコンボ効果)の幅が大きく広がる。 【ワーロックアーマー/デュエルアーマー/エストクルアーマー】(防具) それぞれ赤魔道士の専用防具一式。 各種魔法スキルを大きくブースト可能かつ、「スキルブーストの部位が各防具群で異なっている」ため、それぞれを上手く組み合わせることで最高のパフォーマンスを発揮できる。そのため赤魔道士必須のの装備となっている。 中でもデュエルアーマーの頭防具「デュエルシャポー」は、実装当時は激レア装備であり、取得権を巡って「ロット負けしてリアルで失神」などの伝説的な逸話を産んだ。 【シャンデュシニュ】(ウェポンスキル) こちらもやはり最終武器の一つ「アルマス」装備時、あるいは特別なクエストを達成することによって使用できるWS。 サガシリーズの「ファイナルレター」を意識したと思われるWSで、「―」「/」「―」の順番で敵を切り付け、「Z」の字を浮かび上がらせるというカッコイイ技。 物理火力が激烈に高く、アルマス使用時のダメージは大抵の前衛アタッカーのWSを凌駕するほどで、二刀流物理特化赤魔道士による連射はえげつないの一言に尽きる。 あまり聞きなれないこの名前は、フランス語で「白鳥の歌」という意味。 【魔法剣】(強化魔法) オートアタック時に魔法属性の追加ダメージを与える強化魔法。エンファイアなどの各種属性がある。 近年の火力インフレに完全に置いて行かれていたが、2015年にダメージ計算式の変更、2019年に最終武器の一つ「クロセアモース」(魔法剣ダメージ+500%)の追加、更にアビリティの「コンポージャー」に魔法剣ダメージ+200%の効果が追加され、計1+2+5=8倍という上方修正が掛かり、Ⅰ系で4桁ダメージすら拝めるようになった。 3回攻撃が可能になる強化魔法の「ストライⅡ」と合わせた時、凄まじい削り能力を発揮する。 ◆「プレイヤー的な意味での赤魔道士の歴史」 ※ここからはややディープな用語が登場します。 1 『赤最強伝説(笑)』 サービス開始からしばらくは、「攻撃が(そこそこ)出来て、ケアルもできるジョブ」ということでソロプレイでは安定した人気を誇っていた。 しかししばらくしてPTプレイが基本になってくると、火力では前衛アタッカーに及ばず、回復力でも黒/白魔道士に及ばず…という器用貧乏さが露骨に出てきてしまう。 赤独自の強みもなかったため、「白/黒魔道士がいない場合の代用メンバー」程度の扱いしかされなかった、底辺に近いジョブだった。 2 『赤最強伝説!!』 そんなわけで「弱くはないけど、特に必要とはされないジョブ」という、ある意味最も悲惨な扱いを受けていた赤魔道士だったが、サービス開始より1年を経た頃に、待望の大幅強化を受けた。 ……いや、受けすぎた。 リフレシュの実装 対象の強化効果を消去する魔法「ディスペル」の実装 自身の被ダメージを固定値軽減する魔法「ファランクス」の実装 弱体魔法の効果がスキル依存に コンバートの実装 ファストキャストの性能見直し グラビデに回避ダウンの効果付与 片手剣スキルの上方修正 ヒーリング時のMP回復量を高めるジョブ特性「クリアマインド」の実装 怒涛のテコ入れの結果、赤魔道士は底辺ジョブから一転、「なんとしてでもパーティーに確保したい様ジョブ」にまでのし上がった。 特にMP管理が非常にタイトだった当時のバランスで、自己のMPを回復する魔法「リフレシュ」、自分の現HPと現MPを入れ替える「コンバート」によって、MP持久力が跳ね上がったことは非常に大きかった。 3 『赤最強伝説ッッッ!!!!!』 そしてそんな赤魔道士に更なる追い風が吹く。追加ディスク『ジラートの幻影』で新ジョブ「忍者」が実装されると、そのアイデンティティとも言える「空蝉の術」との異常な親和性が判明したのである。 前述の通り赤魔道士はファストキャストというジョブ特性を持つため、魔法の一種である空蝉の術の扱いに関してはむしろ本職の忍者より上手かった。 これによってそれまで担当していたアタッカー・ヒーラー・バッファー・デバッファー・CCに加え、空蝉の術を使ったタンク役まで可能になってしまい、まさしく器用万能の勇者ジョブと化してしまったのである。 HNM(超強いボスモンスター)戦などでは本来のタンクであるナイト、新星タンクの忍者を差し置いて「赤盾」が採用されることも珍しくなく、思いっきりお株を奪われた白魔道士やナイトは涙に暮れることになった。 「DoT(*2)とグラビデを使って、HNMを8時間かけてソロで倒す」などといったにわかには信じがたい武勇伝すら生まれるほどで、文字通りの「もう全部あいつでいいんじゃないかな」状態であった。 4 『赤最強伝説・・・・・・』 そんなわけで「人中の呂布、ジョブ中の赤魔」と言わんばかりの栄華を誇った赤魔道士だったが、没落の日は訪れた。 所謂「アビセア3部作」の実装、そしてレベルキャップの75→99までの上昇である。 新エリア「アビセア」においては、アートマと呼ばれる強力なバフ効果をお手軽に得ることができるのだが、これの効果が一部のジョブの性能を猛烈に引き上げたのだった。 これによって赤魔道士は 忍者の火力と回避力が激増、さらに弱体魔法のヘイトが調整されたことでタンクとして役にたたなくなり、 敵のHPとアタッカーの火力が大きく上昇したためアタッカーとしても失格になり、 味方のHPと共に必要回復量も上がったためヒーラーとしても2流以下になり、 魔道士ジョブの持久力がほとんど無限大と化したためMP持久力(笑)状態になり、 前衛のバフだけを考えれば吟遊詩人の方がいいよね、となってバッファーとしても使えなくなり、 弱体魔法への完全耐性を獲得した敵が増えたのでデバッファーがそもそもいらなくなり、 集団相手のCCならば黒魔道士や青魔道士の方が優秀だったのでCCとしても不要に …なってしまった。 そう、それまでの「何でもできるジョブ」から一転、「何一つ満足にできないジョブ」へと見事なまでに転落してしまったのである。 5 『赤最強伝説 (´・ω・`)』 そしてアビセア時代が終わった後も、赤魔道士の不遇はとどまることを知らなかった。 ソロ性能だけは依然としてかなりの高水準をキープしていたのだが、PTプレイとなると本当に立ち位置がない状態であった。 しかもゲーム全体としてアライアンス単位での戦闘コンテンツばかりどんどん増えていく傾向にあったため、元々器用貧乏な赤魔道士の出番はますます少なくなっていく。 そしてこの傾向は最後の追加ディスク『アドゥリンの魔境』で頂点に達する。 アドゥリンの魔境以降のコンテンツはほとんどアライアンス単位を前提にしたものであり、また当時のバランス上「火力特化前衛アタッカーとそのバッファー、それらを回復するヒーラーを揃え、飽和化力で圧殺する」という戦法が効果的だったため、中途半端な存在である赤魔道士はなすすべもなくはじき出されてしまったのである。 6 『赤最強伝説?』 とまあ落ちるところまで落ちた赤魔道士だったが、アドゥリン後半から現在にかけての緩やかな強化調整は赤魔道士の性能を地味に、しかし着実に引き上げていった。 特に主力武器である片手剣の大幅強化、及び前衛用装備の充実によりもたらされた近接火力の増大は凄まじく、鍛え上げられた赤魔道士は専門の前衛アタッカーに並ぶ火力を発揮できるようになった。 新たな成長要素である「ジョブポイント」の実装により、その存在を脅かしていたフェイス(ソロプレイをサポートするお助けNPCを召喚する魔法)の赤魔道士とも差をつけることに成功している。 超強敵相手には分が悪い弱体魔法も、性能が引き上げられてソロ&フェイスで挑む程度の敵なら十分機能するようになった。 総じて言えば、「弱体魔法で敵を弱め、強化魔法で味方を支援し、時には剣で、時には魔法で攻撃し、味方や自分がダメージを負えば回復魔法で癒す」 という、本来理想とされていたはずの赤魔道士像にようやくたどり着いたと言えるだろう。ただし装備・育成面でのハードルは殺人的なレベルになった。 ◆「有名人」 「ライニマード」Rainemard(NPC) エルヴァーン♂。サンドリア王国の神殿騎士団団長クリルラの父で、現代では既に故人ながら赤魔道士のアーティファクト(ジョブ専用防具)所得クエストに登場する。自身も赤魔道士アーティファクトを着ているので実に目立つ。 若い頃は自身も神殿騎士団に所属していたが、国教会の内部腐敗に幻滅して還俗し、私塾の教師&私立探偵&赤魔道士という3足のワラジをはくようになった器用なお方。 現代から20年前を描いた追加ディスク「アルタナの神兵」では、戦闘コンテンツ「カンパニエ」で共に戦うことができ、恐るべき魔法剣の冴えを見せてくれる。 フェイスとしても登場するが、サンドリアの赤魔らしく強化魔法を自分にかけて殴ることしか頭にないので使い勝手は微妙。 「アジドマルジド」Ajido-Marujido(NPC) タルタル♂。ウィンダス連邦の最高軍事機関「口の院」の若き院長。かのシャントット博士の直弟子であり、父親は前「手の院」院長、妹は現「手の院」院長という生粋のエリート。 自他ともに認める天才で、自身を20年前の大戦争で祖国を救った英雄「カラハバルハ」に並ぶ傑物と公言して憚らない自信家。 実力もそれに見合うものをがあり、シャントット博士からも「天塩にかけて育てた」と言われるほどの魔道士でもある(本人は彼女の地獄のシゴキを「何度も死にかけたよ」とボヤいているが…)。 紛れもない国家要人なのだが、超行動的・かつ現場主義者なのでフットワークは軽い。プレイヤーとはウィンダスミッションやアルタナクエストをはじめ、様々な形で関わることになる。 実質的なウィンダスミッションの主役であり、プレイヤーと一緒に戦ってくれることもあって全NPCの中でも非常に人気が高い。見た目と性格からお姉さま方からの人気も高い。 この項で紹介されているのは、黒魔道士専用アビリティ「魔力の泉」と赤魔道士専用アビリティ「連続魔」を使用することができるため。つまり「詠唱が長くて燃費が悪い超強力な魔法」を「無詠唱・ノーコスト」で連発するというぶっとんだことをやってのける。 フェイスとしても実装されており、黒魔道士と赤魔道士の中間のような動きをしてくれるが、ベースが黒魔道士なのでガス欠が早いという弱点も。 「オールル」Ohruru(NPC) タルタル♀。口の院の赤魔道士団団長。マッドな口調の女の子(正確には成人女性なのだが、タルタル族は見た目がみんな幼児である)として初期に人気を博した。 戦闘シーンがないため赤魔道士としての実力は不明だが、遠い異国の技術である「ルーン」についても詳細な知識を持っているなど、状態変化魔法に関する知識は幅広い。 「コルモル」Koru-moru(NPC) タルタル♂。ウィンダスの教育機関「耳の院」の院長を務めたこともある超エリート官僚だが、「女好き」「物忘れが激しい」「いいかげん」「興味の対象がコロコロ変わる」「借金を返さない」など、正確は非常に子供っぽい。 その親しみやすい性格とトラブルメーカーとしての資質、そして対照的に要所要所でちらりと見える教育者としての理想的態度から、プレイヤー人気もとても高い。 しかし真に人気が高いのは、あるいはフェイスとしてのコルモル先生かもしれない。遠距離から強化魔法と弱体魔法を使うという後衛的赤魔道士で、非常に使い勝手のいい鉄板フェイスの1人とされている。 「キング・オブ・ハーツ」King of Hearts(NPC) アトルガンミッションでウィンダス連邦全権大使の護衛として登場するカーディアン(ウィンダス連邦軍が配備している自律型魔導カカシ兵)。名前の由来はこの人。 ミッションでは色々な意味で大活躍するが、まさか彼(?)赤魔道士だったとは誰も思わなかっただろう。 フェイスとして実装されたことで赤魔道士であることが判明したが、恐ろしく攻撃的な赤魔道士で、MPをガンガン使って前のめりに攻撃するためクセは非常に強い。 「アシェラ」Arciela(NPC) ヒューム♀。アドゥリンミッションのヒロインであり、「神聖アドゥリン都市同盟」のお姫様(*3)でもある。18歳。 なぜかアドゥリンミッションではプレイヤーの選択肢がやたら欲望に忠実であり、お尻を注視されたり胸を注視されたりと様々なセクハラを受ける。ちなみにこのセクハラは後になってきっちり返ってくる 彼女もまたフェイスとして実装(しかも2種類)されており、片方は白寄りの支援系赤、片方は黒寄りの支援系赤で、いずれも使い勝手は良好。 「ででお」Dedeo(PC) 「赤だけかな最悪は」 ※「真の戦士は、いかにきれいに追記:修正するかを知らねばならない。 君なら、この意味がわかってもらえると思う。 」 (他ジョブの項目へ) 【スタンドードジョブ】 戦士・モンク・白魔道士・黒魔道士・赤魔道士・シーフ 【エキストラジョブ】 ナイト・暗黒騎士・獣使い・吟遊詩人・狩人 【ジラートジョブ】 侍・忍者・竜騎士・召喚士 【アトルガンジョブ】 青魔道士・コルセア・からくり士 【アルタナジョブ】 踊り子・学者 【アドゥリンジョブ】 風水士・魔導剣士 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 峠のTaisaiがリフレシュ落とした -- 名無しさん (2017-03-18 16 10 45) 野牛の角とか懐かしいな。 -- 名無しさん (2017-03-18 19 22 16) 殴り装備だけで、通常攻撃装備(マルチアタック重視型、命中重視型、攻命バランス型、物理ダメカット重視型、エン系重視型…)とあり、それぞれ敵に合わせて最適化を始めるとその組み合わせは無数になる。これに加えて、本業はあくまで魔道士なので、弱体装備や強化魔法装備、精霊魔法装備、回復魔法装備を命中やら威力、効果深度、FC をこねこね調整し始めると、頭がおかしくなる量の装備がカバンを占拠する。あ、勿論主力で使うWS 時も着替えますよ(白目) -- 名無しさん (2017-03-22 12 48 45) PTでLV上げしてる際にPOPして絡まれた敵を印+スリプルで寝かして、前衛装備に変えて殴ってTPためて連携に参加&MB、MPが枯れてヒーリング中の白に代わって回復。器用貧乏だけどいろんなことができて楽しかった。ソロでやると弱体の効果がよくわかったし、AFのデザインも良かったし。 -- あ (2017-06-28 16 35 38) フェイスの赤魔三人について。コルモルは唯一コンバートを使うが瀕死になっても強化を優先するのでコンバ死しやすく、マスターへの強化魔法もマスターのジョブに依存する(例えばコルセアだとヘイストでなく遠隔攻撃が早くなるスナップをかけてくる)。キングはマスターに無条件にヘイスト、リフレッシュを、敵にディア3を使うが、溶解核熱光連携のいずれかを出すと問答無用でファイガ(燃費激悪)MBを狙う困ったちゃん。アシェラはマスターにヘイストリフレをくれて全体回復アビも持っているがマスターにファランクス、敵にディアをかけてくれない上にケアルを持っていない。このように、赤魔フェイスは必ず何かしらの穴があるので状況、自ジョブによって使い分けないといけない -- 名無しさん (2023-03-05 02 29 53) また、キングとアシェラは範囲攻撃(アシェラは範囲アムネジアでダメージはなし)を持っているので、多数の敵と交戦開始した時に開幕で範囲攻撃をかまし、盾役がタゲを固定する前に多数の敵にフルボッコにされ落ちることもままある。アシェラIIに関しては回復をしない黒魔系赤魔なので、赤魔として呼ぶことはまずない、と思う -- 名無しさん (2023-03-05 02 33 30) 2023年のマスポ稼ぎでの赤魔は、サポ白・学でのヒーラーとしての出番が多め。しかし、記事にもあるように育成のハードルはメチャクチャに高いが、しっかり前衛装備を揃え鍛え上げれば、HPが300000をゆうに超えるLocus〜の敵達を1人で一分かからず倒すことが出来る。でもそこまで練り上げるには5ジョブ分相当のコストと時間がかかるのも事実。なら1/5のコストで前衛育てるよねってなるのが赤魔強化で抱えるジレンマよね… -- 名無しさん (2023-03-05 02 44 36) 名前 コメント
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アリス 成長率 HP MP 攻撃力 防御力 素早さ 6 6 6 6 6 習得スキル スキル名 習得SP 消費MP 属性 効果 \シャンハーイ/ 40 10 - 上海召喚 魔彩光のシャンハーイ人形 50 5 物 上海が全体攻撃 白亜の露西亜人形 60 10 - 味方全体HMP回復 ドールズウォー 70 20 魔 敵全体攻撃
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自作 東方Projectの登場人物は「マーガトロイド」、ARIAの登場人物は「キャロル」、 水月の登場人物は「香坂」、といえば共通する名前は何でしょう? (2008年3月27日「 某所で出題した問題のメモ 」) タグ:アリス 名前 Quizwiki 索引 あ~こ エスピオナージ
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少女幻葬~Necro-Fantasy ◆JvezCBil8U ***** あれ……? なにこれ。 なんで、こうなってんの? 眠ってたらすんごい痛みが来て、眼、開けたら虎みたいな化け物がくちゃくちゃあたしの体を食ってる。 あ……こぼれてる。いっぱい、こぼれてる。 やだ……、なんか、寒い。 痛みも一瞬で、全然痛くないよ。 そっか、これも夢だ。絶対に、夢。 だってなんか、頭がボーっとしてるもん。二日酔いだ、これ。 んじゃあ、ゆっくり寝ないとね。 明日も安月給でこき使われるんだし。 あの癖のある生徒どもに付き合わなきゃいかんし。 もうすぐ五月の連休なんだから、ひと踏ん張りしないとね。 どういうつもりかしんないけど、薫のバカからもなんか旅行に誘われてるし……ね。 ……寝過ごさないよう、気をつけないと。ヒナに怒られちゃうもんね。 ん……なんだろ、あれ。 あたしのまわりに、八角形の何かが浮かんでる。 化け物ごと、あたしの体はその中に沈み込んでいく。 ああ……、また、この夢か。 一度見た夢の続きを見るなんて、珍しいなあ。 お札がいっぱい、周りに浮かんでる。 あ、なんか変なビームでた。 化け物に当たった。ジュッ……って音がする。 ぐらり、とあたしが揺れる。 化け物の口から抜け出て、真っ逆さまに下に落ちてく。 そして……、あたしの体から、なんか変な狐みたいな靄が浮かび上がってきた。 ホント、変な夢だわ。 あ……、意識が融けてきた。 まっしろだ……。 おや、すみ……。 おやすみなさいん、救いようのないお天気頭さん♪ 【桂雪路@ハヤテのごとく! 死亡】 ***** くすくすくすくす、全部が全部計画どおりねぇん。 この辺りの霊脈が乱れて、この世とあの世の境が混じり合っていたこと。 うしおちゃんが映像宝貝と落魂陣を持っていたこと。 そして……、獣の槍が、魂を削って人をバケモノにする性質を持っていたこと。 こんなまさに仕組まれたような条件が整っていなければ、こうまで上手くいかなかったでしょうねぇん。 まず、うしおちゃんから口八丁で荷物を預かって。 常人の雪路ちゃんに宝貝たる落魂陣を触れさせて、いつでも意識を奪えるようにして。 次に憎しみと獣化でお馬鹿さんになった潤也ちゃんを誘導して、獣の槍で冥界の扉を開かせて。 溢れた魑魅魍魎を潤也ちゃんに相手にさせている間に、わらわは落魂陣に入って隠れて。 これで、潤也ちゃんをどんどん獣に近づかせてあげると同時に、獣の槍の眼の届かない所に非難する事が出来たのぉん♪ あはん、一挙両得ねぇん。 あとは潤也ちゃんが殆ど獣化した頃を見計らって外に出て、雪路ちゃんの体をエサに落魂陣におびき寄せるだけって寸法よぉん。 最後は落魂の呪符で完全に魂魄を消し飛ばしてあげるだけだったわん。 たったそれだけで、ほぉら。 あの妖怪とそっくりの肉体を手に入れられたのぉん。 あとは……この体に馴染むのを待つだけねぇん。 潤也ちゃんの魂魄の削りカスはまだくっついてるから、あのコの記憶と意思は残ってるけど……、まあ許容範囲かしらん。 ……獣の槍をうしおちゃんが取り返しちゃったことだけは、想定外だったけどねぇん。 さぁて、これからどうしましょぉん。 この体には変化の力もある様だし、潤也ちゃんの姿で行動するのがおもしろ……無難かしらぁん♪ 【安藤潤也@魔王 JUVENILE REMIX 死亡】 【妲己@封神演義 蘇生】 ***** 禁鞭の贋作を振るいながら、東に向かい足を走らせる。 流石にいつまでもこ奴らを相手にしている訳にはいかん。 特に今のうしおには、休息が必要だ。 沈み込んだ様子こそ見せないものの、空元気なのは明白なのだから。 先ほどの青年が字伏とやらに変化したのを見た事は、立ち直ったばかりの心にはやはりダメージが大きいようである。 道を見渡せど、埋め尽くす幽鬼どもはデパート周辺のかなりの部分を塞いでいた。 倒壊により生じた無数の瓦礫と相まって、北上という選択肢を取る事は難しい状況に我々は置かれている。 故に思い付いたのは、先ほど診療所の地下に見つけた通路だった。 あれを用いれば、ひとまずの退路は確保できるだろう。 ――そんな時だった。 不意に、頬に冷たいものが落ちたのは。 「む……?」 空を見ると、白い結晶がぽたぽたと落ちてくる。 「雪……」 うしおの呟き。 それに反応でもしたのか、一気に空から白の花が降り出し始めた。 見とれるうしおをそのままにしてやりたかったが、堪える。 今はそれどころではないのだから。 うしおの肩に手を載せ、現実に引き戻そうとする。 ……と。 「え……?」 呆然としたうしおの声に、私も気付く。 周りの異界の住人どもの声が、次第に小さくなっているのを。 ハッとして、周囲を見渡した先にあったもの。 その光景は、凄惨でありながらやけに静かな代物であった。 雪に触れた瞬間に、この世ならざる存在が融けて消えていく。 その正体に、どうしてか私は瞬時に思い当たった。 そんな宝貝など、見た事もないはずであるのに。 「魂魄を溶かす雪……!」 ただ見ている間にも、雪は降り積もる。 そして――、あれほど溢れていた魍魎どもは、雪が降り始めてわずか数分で消え失せてしまった。 ……我々には何の影響もない所を見ると、落魂陣とは異なり、魂魄体でないものには全く害を与えぬらしい。 『何にせよ、これからの天気には注意した方がいいかもしれませんよ』 不意に、放送での幼い少年の声が脳裏に蘇る。 この事態を――幽世と現世の交わりを、“神”は予見していたとでもいうのだろうか。 その処理を、気付かれぬよう行う為に天候を操作したとでもいうのか。 全てが、予定調和だとでもいうのだろうか。 美しく降り積もる雪――その寒さでなく、もっと別の得体の知れない何かに、いつしか私は背筋を震わせていた。 「聞仲さん」 ふと目線を下げると、うしおがじぃとこちらを見つめている。 「やりたいこと……、ううん、やらなくちゃなんねぇことがあるんだけど、さ……」 ***** さて……、雪のおかげで雑魚どもはあらかた消えたかね。 んじゃあ、後は入り口を封じるだけ……と。 ナイフで手を切り、血を流す。 煙が立ち上り、紅の立方体が冥界の門を包み込んだ。 こいつで終わり……と。 これでもう連中は溢れ出る事は出来ねえ。こっちに出てきた瞬間、酸が全てを溶かしちまうからな。 やれやれ、……ったく。 もう……行っても、無駄かもしれねぇが。 こっちに来たついでに、ママの様子だけでも見とくかね。 正直今のママは見てらんねぇ。 ああくそ、気に入らねぇ。 ……あの人に人質としての価値なんてなかったはずなのに、それでも連中の口車に乗っちまうオレ自身がよ。 そんな事を思うと同時、背後でざり、と音がした。 「……な、」 おい……嘘だろ。 「どうしてテメエらが……ここにいる!?」 テメエは――東の“非常口”に向かったはずじゃねえのかよ……! 「王……天、君? 参加者に貴様の名は……無かったはず」 なんで戻って来やがったんだよ、聞仲ゥゥゥッ! ***** 思考が停止する。 異形どもが消えた事を契機に、私達はデパートの周囲に戻ってきた。 桂雪路――私にとっては妲己を探したいと、うしおが提案したからだ。 事の次第を問い詰める為にも私はそれを肯定し、此処まで急ぎ足を進めたのだ、が。 雌狐は影も形も見当たらず――代わりに眼に入ったのが本来在らざるべきこの男。 どういう事だ。 王天君――敵対者たる十天君の長がこの場にいて、そして私が此処にいる事に驚愕する、とは。 貴様はもっとふてぶてしく、影から享楽的に事を進めるはずだろう。 何故、そんな似合わぬ表情をしている……!? 「……クソッタレ、こういう算段かよ! 」 らしくない表情を、見る。 いや、王天君のこんな顔を見るのは永き生の中でも初めてかもしれん。 それほどまでに王天君は取り乱し――、ガリガリと、血が溢れるほどに指を噛んでいる。 「姿を見られた事自体は……構わねえ、別にいい! だが――オレがテメエらに引き合わされたって、その意味を考えりゃロクな答えが浮かんでこねえ!! 畜生が、掌の上で何でもかんでも弄びやがって! 白だろうが黒だろうがどっちもテメエの駒にゃ変わりねえってか!」 診療所から拾ってきた、あの古ぼけた絵の内容が蘇った。 ……王天君も、神の手の者か! 思い当たり、王天君の下へと駆ける。 確保し情報を引き出すのが最善手だ。 だが、それは果たされない。 突如湧き出た白い霧が王天君を包み込み――、そして、 「ひゃ、は……。ひゃはっ! そうかよ! ぐひゃひゃがぁぁあああぁぁぁああぁっ! 廃棄物の処理と、第三の見せしめと、メッセンジャーって訳かよクソクソクソクソぉぉぉぉぉっ! くははははは、ぎゃ、が、ぐがひゃぁぁああぁぁががががっがぎゃぁぁああぁあがぁぁあっ!」 雷。 肉の焼ける匂いが立ち込めた。 雷公鞭? ……いや、違う。 あれほどの破壊力ではなく、しかし恐るべきものには変わりない魔の類の術。 種類で言えば、先ほどの字伏のそれに近い。 幾度も幾度も間断なく、王天君の身が稲妻に焦がされていく。 皮と筋が裂け、血が迸り、眼から白いゼリー状の物が染み出していく。 凄惨さに、私もうしおも――ただ、見ている事しかできなかった。 一体何が起こっているのか、あまりに脈絡がなさすぎた。 「オイ……テメェらに、忠告してやるぜ……! 考えるな、諦めろ、真実なんぞ探ろうとすんじゃねえ! 後悔するぜ、オレみたいによ! 流れに身をまかせちまえ、そいつが一番幸せだ、ぎゃははははははっ! どーせテメェら……オレ達に帰る場所なんざねぇんだからさあぁぁああぁぁああぁぁぁっ!」 びくり、とうしおの身が震えた。 おぞましい形相の王天君が、悪夢のごとく血反吐を撒き散らす。 倒れそうになるうしおの小さな肩に手を置き、支えた。 「ああ――、滅びろ、滅びろ、皆ぶっ壊れちまえ! くくく、カカカカカカ、ぐばっぎゃぁがあああぁああぁぁっ!」 王天君が踊る。 狂った踊りを舞い続け――、そして唐突に終わりが来た。 「一番美しい構図はゼロってか、き――、」 人の名前のようなものを最後に呟くと。 「な――!?」 王天君を中心に、ぎゅるり、と空間そのものが球状に歪曲する。 ノイズがかったように王天君が霞む。 そして一瞬のうちにその中央に引き摺られるように、彼の姿は消えていった。 黒い穴に、呑み込まれるように。 後には、臭い煙が立ち込めるだけ。 霧のような何かの痕跡さえ、残っていなかった。 「何が――何が起こったって言うんだよう……」 がたがたと己の肩を抱いて、うしおがへたり込む。 言葉もなく、私も立ち尽くすことしかできなかった。 ただ緩慢に辺りを見渡し、そして気付く。 「……あれは、紅水陣?」 乱れた龍脈の中心――冥界の門と思しき場所に、王天君の宝貝が固定されていた。 まるで、その場を封印するかのように。 術者たる王天君はもういないのにもかかわらず、解除される事もなく――。 【I-07/デパート跡地周辺/1日目/午後】 【蒼月潮@うしおととら】 [状態]:精神的疲労(中)、左肋骨1本骨折、混乱 [服装]:上半身裸 [装備]:獣の槍@うしおととら [道具]:エドの練成した槍@鋼の錬金術師 [思考] 基本: 殺し合いをぶち壊して主催を倒し、みんなで元の世界に帰る。 0:一体何が起こったんだよう……。 1:殺し合いを行う参加者がいたら、ぶん殴ってでも止める。 2:仲間を集める。特に雪路が心配。探したい。 3:とらやひょうと合流したい。 4:蝉の『自分を信じて、対決する』という言葉を忘れない。 5:流を止める。 6:聞仲に尊敬の念。 7:金光聖母を探す。 8:字伏(潤也)の存在にショック。止めたいが……。 9:白面を倒す。 [備考] ※参戦時期は31巻で獣の槍破壊された後~32巻で獣の槍が復活する前です。とらや獣の槍に見放されたと思っています。 とらの過去を知っているかどうかは後の方にお任せします。 ※黒幕が白面であるという流の言動を信じ込んでいます。 【聞仲@封神演義】 [状態]:右肋骨2本骨折(回復中)、背に火傷(小)、混乱 [服装]:仙界大戦時の服 [装備]:ニセ禁鞭@封神演義、花狐貂(耐久力40%低下)@封神演義 [道具]:支給品一式(メモを大量消費)、不明支給品×1、首輪×3(ブラックジャック、妙、妲己)、 胡喜媚の羽、診療所の集合写真 [思考] 基本:うしおの理想を実現する。ただし、手段は聞仲自身の判断による。 0:王天君は、一体――? 何故紅水陣が持続している? 1:妲己の不在を危険視。何処にいるかを探す。 2:金光聖母を探して可能ならば説得する。 3:2のために趙公明を探す。見つからなかったら競技場へ行く。 4:うしおの仲間を集める。特にエドと合流したい。 5:流を自分が倒す。 6:エドの術に興味。 7:流に強い共感。 8:幽世の存在に疑問。封神台があると仮定し、その存在意義について考える。 9:獣の槍を危険視。 10:診療所の地下を調べたい。 [備考] ※黒麒麟死亡と太公望戦との間からの参戦です ※亮子とエドの世界や人間関係の情報を得ました。 ※うしおと情報交換しました。 ※会場の何処かに金光聖母が潜んでいると考えています。 ※妲己から下記の情報を得ました。 爆薬(プラスチック爆薬)についての情報。 首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があること。 ※幽世の存在を認識しました。幽世の住人は参加者や支給品に付帯していた魂魄の成れの果てと推測しています。 また、強者の魂は封神台に向かったのではないかと考えました。 ※診療所の待合室は地下通路と階段で連結しており、その先に非常口が存在します。 非常口が通路の突き当たりにあるかどうかは不明です。 また、集合写真は取り外されています。 ※デパート跡地に冥界の門が存在しますが、紅水陣で入り口を封印されています。 ※島に降る雪は、魂魄体にのみ干渉し消滅させる効果を持つようです。 ***** 暗闇の中に白い霧が突如立ち込めたかと思うと、次第にそれは一つの形を取り始める。 浮き上がってきたのは、少年と呼ぶべきか青年と呼ぶべきか。 あどけない顔立ちの彼は、うっすらと笑みを浮かべながら楽しそうに語っている。 「うーん、君の仕事は雑だし遅いしで、もう見てられなかったんだよね。 結局参加者に姿を見られる事になっちゃったし、だったら変に情報を与えちゃう前に僕が始末しないとって思ったんだ! 幸いさっき取り込んだ人の力なら、僕の姿を見せなくても粛正出来たしね」 と、その言葉の途中から、彼の眼前が蠢き始めた。 空間そのものがねじ曲がり、やはり影が浮かび上がってくる。 長い耳にピアスをいくつもつけた、顔色の悪い少年の死体だ。 ……いや、死体と言いきれるのかも判然としない。 仮死状態。 そう言うのが、最も近いかもしれない。 あちこち焼け爛れた体をピクリとも動かさない様は、命の灯火の消えるほんの直前で時間を止められたかのようだ。 独り言染みた語りかけは、続く。 「僕が以前とある人に負けた時に、教えてもらった事があるんだ。 『叶った時に一緒に喜び合える人がいるからこそ夢は夢なんだ』ってね。 ……うん、ここに来て僕は実感しているんだ、その言葉が正しかったって。 その人はとっくに退場しちゃったんだけどね」 少しだけ残念そうに少年は声のトーンを落とす。 まるでその人とやらに、何かを期待でもしていたかのように。 ――しかし。 一転して本当に嬉しそうに、楽しそうに――、続く言葉は歓喜に満ち満ちていた。 「“彼”と出会って、僕は友達の大切さって言うのを理解したんだ。 僕の力でも傷一つつけられない星の下に生まれた“彼”! 僕の道を共に歩く事が出来る人がいたなんて、初めて出会った時は本当に信じられなかったよ。 だから僕は、“彼”の夢に全力で協力するんだ!」 純真な表情は、もはや“彼”の事しか考えられないという事を如実に語る。 少年の眼の下の隈はその瞳の輝きをひたすらに美しく映えさせていた。 あまりにも真っ直ぐすぎる好意が、どれほど危険なものであるかすら理解できずに。 「ん? どうしてこんな事を説明するのかって? それはね、ちゃんと自分の責任について知った上で退場してもらいたいからさ! 聞こえているかどうかは分からないけどね!」 そうして、かつて夢を見ていた少年は。 「それじゃあ――いただきます」 霧の魔王に続き、始祖の片割れを呑み込んだ。 ごくり。 嚥下する。 ……それら全てを見届けた同族からの報告を、質の違う暗闇の中で受け取る。 溜息すら出てこない。 「……哀れね、あのコ。純粋だからこそ余計に際立つわ」 それが我々の素直な感想だった。 理想を現実に変える能力や、体を霧と変え雷を操る能力、好きな場所へ移動したり酸の陣を張る能力。 そんな力をいくら持ってても、持ち主がアレでは便利な道具でしかない。 それ故に、この催事の運営では大きな歯車となっているのも事実だが。 「友情という看板をぶら下げただけの信仰……盲信よ、アレは。 夢を叶えられなかった心の隙間に入り込まれて、それと気づかないうちに支配されちゃってるわ、完全にね。 ごく小さい範囲とはいえ、かつては神の域にも達した存在だっていうのに――今はただの便利な舞台装置以上の何物でもないわ」 くすくす、と嘲うような声が届く。 かつて人の上に立ち、人を導こうとした男が皮肉気に告げた。 「……何の力も使わずに、あそこまで人を虜にするとはね。 政治家としては、“彼”のカリスマ性には嫉妬さえ覚えるよ、ウォッチャー」 ……別に驚く事もない。 彼が裏でやった事も含め、我々は全てを把握している。 その為の“ウォッチャー”だ。 「支配蟲を使うまでもなく心を弄び、裏切る心配のない手駒を作り上げる。 ……この上なくエゲツなくて外道よね、ここの神様は。 同じ生きた信仰対象でもプラントの方がよっぽど安全」 「……そんなエゲツない外道に、君たちはどうして従っているんだい?」 淡々と返すと、運命の試験紙を自称する男はこんな事を聞いてくる。 我々に興味でも抱いたのだろうか。 至極当然で、面白くない答えになるのだけど。 「……少なくともあなたよりはよっぽどシンプルよ。 端的に言うと、生存本能。生物としての絶対的な格の違い。 我々は人間よりもずっと精神的には素直だからね、己が生かされているだけと理解していれば反乱する気さえ起きないの。 抵抗の意志を持てる事が幸か不幸かは論じないけど」 「それは本当に生きてるって言えるのかな? 僕にはとてもそうは思えない。 同じ12番の数字を冠していても、あの正義の味方さんの方がよっぽど人生を全うしていたんじゃないか。 そういやたくさんの手足を調達できる事といい、君は彼に良く似ているね」 ……何となく、不快になる。 流石にアレと一緒にされるのは面白くない。 そもそも人生という表現は、私達には相応しくはないだろう。 「……仕事に戻るわ。 要観察対象が、少しおかしな動きを見せているから」 それだけ言い渡すと、私は意識を会場に集中させる。 政治家の動きも気にしない。 ……さて、人の体を乗っ取る同志はどうなっていくのだろうか。 ***** ドクン。 ドクン。 ドクン。 ……ドクン。 おかしい……わん。 この器に入ってから、やけに体が熱いのぉん。 憎い……。憎い……。 こんな魂の削りカスになってすら、憎しみがこびりついて離れない。 大切な人を傷つける……世界そのものが、憎い。 嘘をついて命を弄ぶ、細目の男が憎い。 俺から力を……獣の槍を奪ったあの子どもが憎い。 妖怪のくせにあの獣の槍の使い手を守る三つ目の男が憎い。 すっごく馴染んで……馴染み過ぎて……。 まるでわらわが、わらわじゃなくなっちゃうみたいだわぁん。 ヤツらが力を持っている事が、妬ましい。 そして、何より。 俺を殺し、全てを奪ったこの女……白面が、憎い。 わらわは……、わらわは、妲己。 表では始まりの人――女カ様の代理人として歴史を操り、夏や殷を滅ぼした傾城の美女。 でも、その本当の目的は。 獣の槍をふるい、打倒白面を目指した人間は……。 いずれ魂を槍に削られ獣になる……。 目的は――。 我は憎む! 光あるものを!! 生命を、人間を!! 人間と和合する妖を! 太母――グレート・マザーとなって、全ての存在に居るコト。 何故、我は陰に、闇に生まれついた……。 土にも水にも風にもヒトにも全てに居る――あの星と融合し、永遠を手に入れるコト。 そして獣は今の俺『字伏』になる。 そして字伏になっても白面への憎しみ消えぬ俺は、何になる? 何になる!? 始祖のように土のひと握りにも存在し、大地を潤し、生命に恵みを与えるコト……。 国々がまだ形の定まらぬ『気』であった時、 澄んだ清浄な『気』は上に登って人となり……、 濁った邪な『気』は下にたまって……。 我になった……。 この星の真の支配者に、わらわは憧れた。妬みさえした。 ヤツになるのさ!! それはある意味、憎しみとさえ呼べるものかもしれないわぁん……。 キレイダナア……。 そう……わらわは、キレイなものになりたかった。 ナンデ、ワレハ、アアジャナイ……。 力のみを欲し、仙人界と人間界の完全支配なんて卑小な欲望な抱いた自分が、恥ずかしかったわん。 ナンデ、ワレハ、ニゴッテイル……!? ああ――、 ああ――、 ああ――、 どうしてわらわ/我/俺は、こんな姿なのだろう。 どうして望む姿に生まれなかったのだろう。 ああなれたすべての存在が、妬ましい。 ……憎い。 憎い――! 「……あらん?」 やっぱり、調子が悪いみたいねぇん。 少し、ボーっとしちゃってたわん。 ……何か変な白昼夢を見た気がするわねぇん。 わらわの記憶にないような光景だったけど……。 この体の記憶かしらん? まるでわらわの為にあつらえたかのように動かしやすいこの体だけど、その分魂魄が引き摺られやすいみたいん♪ 注意しなくちゃ、ねぇん。 潤也ちゃんの意志も、ほんの少しだけ残ってるみたいだしぃん。 体を提供してもらったお礼くらいは、してあげるわん。 さて、この落魂陣から出たら、何処に向かおうかしらん。 獣の槍を確保したままこの体をゲットできてれば、潤也ちゃんのフリをして聞仲ちゃんたちに合流してたんだけどぉん。 聞仲ちゃんは頼りになるし、うしおちゃんは美味しそうだし、ねぇん。 でもぉん、うしおちゃんが獣の槍を取り返しちゃった以上、近くにいるとかえって危険かもしれないわねぇん。 オトモダチの記憶を奪ったり裏切り者もぶつけたりしたっていうのに、ゴキブリみたいに立ち上がってくるなんてぇん……。 忌々しきは獣の槍……我が唯一怖れる敵とその主よ。 ……あらん? いつの間にわらわ、うしおちゃんに嫌がらせなんて仕掛けてたのぉん……? ドクン。 ドクン。 ドクン。 ……ドクン。 おぎゃぁぁあああぁぁぁ。 【???/落魂陣内部/1日目/午後】 【妲己@封神演義 feat.うしおととら 魔王 JUVENILE REMIX】 [状態]:字伏の肉体(白面化5%)、潤也の魂魄が僅かに残留 [服装]:潤也の姿に変化。 [装備]:首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)、落魂陣@封神演義 [道具]:支給品一式×3(メモを一部消費、名簿+1)、趙公明の映像宝貝、大量の酒 [思考] 基本方針:主催から力を奪う。 1:自分の体や記憶の異変について考える。 2:主催に対抗するための手駒を集めたい。 3:うしおを立て対主催の駒を集めたい。が、獣の槍に恐怖感。 4:聞仲を手駒に堕としたいが……。 5:利害が一致するなら、潤也の魂魄の記憶や意思は最大限尊重する。 [備考] ※胡喜媚と同時期からの参戦です。 ※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。 ※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。 ※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。 錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。 ※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。 首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。 ※対主催陣が夜に教会でグリフィスと落ちあう計画を知りました。 ※聞仲が所持しているのがニセ禁鞭だと気づいていません。本物の禁鞭だと思っています。 ※潤也の能力が使用できるかどうかは不明です。 ※落魂陣が何処に張られたかは後の書き手さんにお任せします。 【落魂陣@封神演義】 十天君の一人、姚天君の使う空間宝貝。 魂魄を直接消し飛ばす光線を放つ落魂の呪符や、触れると爆発する破壊の呪符を内部に展開する事が出来る。 しかし、呪符は直接攻撃で破壊可能。また、空間を展開せずとも呪符のみを使用する事も出来る。 制限内容は不明。 時系列順で読む Back ミノタウロス殺しの船 Next ダモクレスの剣 投下順で読む Back ミノタウロス殺しの船 Next ダモクレスの剣 143 ミノタウロス殺しの船 蒼月潮 156 AGITATOR/FOLLOWER 143 ミノタウロス殺しの船 安藤潤也 GAME OVER 143 ミノタウロス殺しの船 桂雪路 GAME OVER 蘇生 妲己 155 残酷な神が支配する 143 ミノタウロス殺しの船 聞仲 156 AGITATOR/FOLLOWER
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アリス・ヴァインベルク アリス・ヴァインベルク キャラクターカード 属性:武 使用代償:[白] MHP:500 [武]:300 [敏]:300 [知]:200 [器]:300 [穏]:200 作品名:ワルキューレロマンツェ More More 特殊能力1:ライバル視 使用代償:[白] このキャラに武+300器+100する。(1ターンに1回まで宣言可能) 特殊能力2:決闘 使用代償:[0] 自ターン中、味方「ベルティーユ・アルチュセール」が登場している間に使用する。バトル中に使用できない。 相手のダウン置き場のカード1枚を破棄する。破棄した場合、ターン終了時まで、次のバトルの相手バトル参加キャラは相手キャラ1体になる。次のバトルでこのキャラを除く味方キャラを攻撃キャラに指定した場合、または指定したキャラが場から離れた場合、この効果は失われる。(1ターンに1回まで宣言可能) 「あら、勝ちたいというのは…… 誰を相手に言っているのかしら?」 Version/カード番号 Ver.16.0/1408 レアリティ U コメント コメントの入力。必須ではない。 エースにする時は エース使用時の使い方を入力。必須ではない。